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おはぎを食べる会 三軒茶屋

日々の暮らしには、情報も選択肢もあふれています。
新しい発見や刺激が多いのは楽しいけれど、そればかりでは疲れてしまう。

何気ない日常の当たり前に感謝できるゆとりを持っていたいと思うものの、ちょうどいい加減を保つのは、なかなか難しいものです。

毎日のなかで、自分らしさを見失いそうになると、つい駆け込んでしまうMAMEHICOです。

15年目にして、初参加

通い始めて15年以上。足が遠のいているときにも、この頃はどんな感じなんだろうと気になっていました。
いつも新しい試みがあって、いったい何が本業なのかわからないくらい(笑)。

面白おかしく、でも手抜きなく、バラバラになりそうで、なぜかひとつにつながっている。そんな不思議な魅力があります。

一介のお客にすぎない私が、いつの間にか、お店の経験まで共有しているような感覚になっているのは、舞台裏を伝える発信が上手だからでしょうか。
それ以上に、関わる人たちのMAMEHICOへの愛情に、人生や暮らしと地続きのものを感じるからかもしれません。

そんなMAMEHICOに、今年はとうとう家族みんなが通うようになりました。
そろそろイベントにも参加してみようか。そう思っていたところ、娘が指定したのが「おはぎを食べる会」でした。

手ごわくて、なかなか扱いの難しい女子である娘。
母としては、つい彼女の希望を優先してしまいます。
初めて母娘でイベントに参加することになりました。

集まってみて、わかったこと

当日はあいにくの雨。いつものお店とは少し違う空気に戸惑いながらも、しばらくすると、だんだんとその場の景色が見えてきました。

MAMEHICOを通じて出会う人、おはぎをきっかけにつながる人。
大きなテーブルを囲んで、みんながそれぞれ、この場で共有できる何かを探し始めているようでした。

そこには笑いがあり、温かさがありました。
人が集まることで、ひとりでいるときには見えなかったものが、少しずつ見えてくる。
ああ、こういうところからMAMEHICOは生まれてくるのだな、と妙に納得しました。

考えてみれば、私はまだ井川さんにお目にかかったことがありません。
彼のオーラや思想に直接触れたこともないのに、こうしてMAMEHICOという場所の恩恵だけは、ちゃっかり受けている。(ありがとうございます。)

おはぎのマジック

おはぎはもちろん美味しくいただきました。
玄米をひと粒ひと粒、意識して噛んでみても、口のなかですっと甘さが消えていく。
丁寧に練られた餡は、こってりと喉の奥に残ります。
それなのに、もう少し、もう少しと、確かめるように口へ運んでしまう。

こんなにも単純な食べ物の良さを、きちんと追求してくれる。
それもMAMEHICOらしさなのだと思います。

周りの人がどんな大きさでひと口を食べるのか、次のひと口までどれくらい間があるのか。
そんなことまで気になってしまうのも、みんなで食べるイベントならではでしょうか。

おはぎをすっかり堪能した頃には、集う人も、場を支える人も、そこに垣根はなく、みんなでひとつの丸い円をつくっているように見えました。

そして、普段は大人の入った集まりを少し苦手にしている娘が、この日はすんなりその場になじんでいました。
無理に合わせるでもなく、穏やかに周りを受け入れている。その様子が、なんだか不思議でした。
お店を出たあとも娘は満足げで、MAMEHICOマジックがあったのかもしれません。