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秋のパフェ事件簿

秋晴れの午後。一人のご婦人が、ワンちゃんと一緒にテラス席に座られました。

しばらくして、様子を見に行くと、メニューを前に真剣なお顔で迷っていらっしゃいます。
「お決まりですか?」とお声をかけると、「このラムレーズナッツパフェって、ナッツを抜くことはできるかしら?」

…………えっ、ナッツ抜き???

想定外のリクエスト

私の頭は完全にフリーズ。
だってラムレーズンナッツパフェは、香ばしいナッツの食感が全体のアクセントになっている自慢の一品。
ナッツを抜いた状態で、お客様にいつものおいしさをお届けできるのだろうか…。

とはいえ、お客様のご希望には全力でお応えしたいところ!
満面の笑顔で「大丈夫ですよ! 上に乗っているキャラメルナッツとピスタチオを抜いてお作りしますね!」とお答えしました。

…でも、心の中はモヤモヤ。
ナッツ抜きでも変わらず美味しく味わってもらえるのだろうか…。
そんなモヤモヤを抱えたままキッチンへと向かい、ラムレーズンナッツパフェを作り始めた私です。

さぁ、ナッツは抜いた!
これでよし、完成!!

「お願いしまーす!」とホールスタッフにパフェを託し、お客様のもとへ運んでもらいました。

消えたラムレーズン

ところがしばらくすると、ホールスタッフが青い顔をして戻ってきたのです。
「あのパフェ、ラムレーズンって、入っていますか?」

……!!!

なんと私、ナッツを抜くことに気を取られすぎて、肝心の「ラムレーズン」まで入れ忘れてしまっていたのです!

ホールスタッフは「一緒にいたワンちゃんが食べてしまったのでは?」と心配して顔を青くしていました。
でも大丈夫!最初から入っていないものを、ワンちゃんが食べるということはありません。
ただの私の入れ忘れです…!笑
(※因みに犬がレーズンを食べると大変なことになるそうです。詳しくはメニュー参照。笑)

「ナッツを抜いてほしい」と言われただけで、頭の中がナッツでいっぱいになってしまった私。
いつも通りにやればいいだけなのに、ひとつ気になることがあると、ほかのことがすっぽり抜けてしまう。
いやはや、思い込みって怖い。

そんなことを痛感した、秋の午後の出来事でした。とほほ…。