関係がつくるローカル

みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
前回は、渋谷のお店での話を書きました。
街の再開発に飲み込まれながら、わざわざ来てもらうにはどうすればいいかを考え続けた日々のこと。
顔は知っているけど名前は知らない、という関係がほとんどだったこと。
イベントや定期券をきっかけに、顔と名前が一致するようになって、関係が変わっていったこと。
その渋谷店が、閉店することになりました。
イベントの継続場所を探していたときに出会ったのが、銀座のいまの場所です。
ビルのオーナーのご婦人と代表の井川さんが意気投合して、気づいたら数年後にはMAMEHICOとしてリニューアルすることになっていました。
大きな窓ガラスの向こうに広がる、都心のビル群。THE TOKYO!と言いたくなるような景色。
人と人のご縁が、この場所に連れてきてくれた気がしています。
銀座に来て、改めて気づいたことがあります。渋谷も銀座も、実はよく似た街でした。
住宅街ではないから、自然と立ち寄ってもらえるわけじゃない。
わざわざ来てもらうことを考えないといけない、という点では同じです。
そして、MAMEHICOがオープンしてから、銀座の再開発がどんどん加速していっています。
渋谷で経験したあの感覚が、ここでも始まっているような気もしています。
それでも、銀座には渋谷と違うところがある。東京近郊だけでなく、地方からも来やすい場所なのです。
特に、MAMEHICOのある場所は、東京駅にも歩いて行けるくらいのところ。
もともとMAMEHICOには、全国にお客さんがいます。
銀座に移ってから、来やすくなったと言っていただくことが増えました。
頻度はさておき(笑)、距離が縮まった感覚があります。
銀座の街という狭いローカルはないけれど、広いローカルがある。
全国からお客さんが集まる場所には、全国の情報が自然と集まってきます。
各地の食や文化、暮らしにまつわる話がここに集まって、育っていく。集まったものを、今度はここから発信していく。
人の生活に根ざした文化が生まれる拠点として。地方紙ではなく、全国紙のような。
それが銀座のMAMEHICOでありたいと思っています。
ローカルのない街で、顔なじみをつくる。広いローカルで、つながりをつくる。
渋谷でやろうとしていたことを、もっと広い範囲でやれる可能性がある。
顔と名前が一致する関係を、全国規模で作っていけるかもしれない。
この場所をどう生かしていくか、まだまだ模索中です。でも、その模索自体がたのしい。そんな2026年の銀座店です。

銀座でも少しずつ育てています。
朝の時間も、お昼の時間も、どうぞごゆっくり。







