2026年7月下旬 盛夏
東京から神戸へ
関西は梅雨明けしたそうですね。
こちらは天気予報によるとまだ梅雨のようですが、それなのに一気に暑くなって、サウナみたいにムシムシしていて嫌な感じです。
東京に来て、1ヶ月半が経ちました。
仕事や生活の流れは何となく掴めてきましたが、銀座のモーニングシフトにずっと入っていると、色々な壁が見えてきて、正直苦しい日々が続いています。
一番は、お客さんが全く来ないこと。
店を開けては待ち、待てど来ず、閉める。
3年いた御影店でもそういう時はありましたが、あの頃は店長がそばにいて声をかけ続けてくれたから、不安を感じずにいられました。
今、銀座店の朝番は私一人です。
一人で開けて、一人で締める。
時間にしたら数時間のことだけれど、そこで生まれた不安は、自分の中にただただ溜まっていきました。
勉強のつもりで都内の他のモーニングにも行ってみましたが、行けば行くほど、うちのモーニングは唯一無二だと感じます。
落ち着いた空間で、旬の野菜を使った朝食が食べられる。そんな場所が銀座の一等地にあるなんて、他にはない。
そう思えば思うほど、「それなのにお客さんが来ない」という現実がよりつらく感じられ、不安はますます募っていきました。
立ち止まってもいられないと思い、チラシを作ってみました。
お客さんが集まる三軒茶屋店で配ってもらったりもしましたが、すぐに効果が出るわけでもなく。
なんだかなあと井川さんに愚痴ったところ、言われたのが「朝、二駅前の桜田門で降りて、そこから銀座店まで歩いてみなさい」ということでした。
どういうこと?と思いつつ、次の日の朝に、実際に降りてみて驚きました。
国会、警視庁、皇居と、日本の中心がそこに集まっているのです。
それらを見ながら銀座店の方に目をやると、朝日が昇っている。
つまり、日本を支えている人たちは、銀座店の上にある太陽を見ている!?
私、すごいところで働いてるんだ!と思えました。
今考えれば、子ども騙しだったのかもしれません。
でも、その日から、「とにかく毎日開けなくちゃ」と思えるようになりました。
いつか誰かがふらっと立ち寄るかもしれない。その日のために、開けなくちゃ、と。
そうしていたある日、学生時代の友達が名古屋から来てくれました。
たまたま都内に用があって、ふらっと立ち寄ってくれた友達を見て、びっくりしたけれど、本当に嬉しかった。
ああ、この瞬間のために店を開けるんだな、と思えて。
それを井川さんに報告すると、「やっとわかったか」という顔をされました。
こういうことを21年もやり続けているんだもんね。
私はたった1ヶ月で不安に押しつぶされそうになったのに。
いやあ、もう色々、舐めてたわ…。
お客さんが来なくても、店を開けることに意味がある。
まだお客さんが少ない日は続くと思うけど、誰かのためのモーニングを用意しておかないとね。
暑い日々が続くけれど、そちらもどうか体に気をつけて。
いつか銀座にも、遊びに来てね。




ふたりのやりとりを神戸の母な気分で読んでしまう たぶん御影のお客さんは同じ思いで読んでいる方がたくさんいそうだね そういえば、御影に東京のスタッフだけでなくお客さんもたくさん来てくれてた頃、レイナちゃんとゆっくり話をしたことがあったなぁと思い出したよ その時よりも、すぅっと背がのびた感じがするレイナちゃん 私も少しは変化してるといいな