紫陽花ケーキ、梅雨明けまで!

神戸は梅雨明けましたね、東京もそろそろかな?

シホとレイナの往復書簡

水野知帆 東京

池田玲菜 神戸

02

2026年6月末 梅雨

To.池田玲菜 様
From.水野知帆

東京から神戸へ

梅雨に入って、ジメジメした日が続くね。 
お元気ですか? 
お返事ありがとう。 読んでいてレイナが頑張る理由が分かりました。 

 MAMEHICOにいると少しずつ成長していく実感があって、その分、自分の中にある不安が減っていく。 
その感覚が嬉しいから、頑張れるのかな。 
そこにはMAMEHICOという場所への愛着や、育ててもらったことへの信頼もあるよね。 
読んでいて、私も同じだなと思いました。 

何者でもなかった私の形を作ってくれたのがMAMEHICOだった。 
進むべき方向を示してくれて、変な方へ行きそうになったら止めてくれた。 
迷ってばかりいた私にとって、それはとてもありがたいことだったな。 
だから私は、この2年半を無我夢中で走ってこられたのだと思う。 
ただ、東京に来てからは、そのやり方では越えられない壁にぶつかっています。 

私ももうすぐ30歳。 
20代の頃の「とにかく一生懸命頑張ります」というやり方だけでは通用しなくなってきている。 
そんなことを日々感じています。 

東京だから、なおさらそう感じるのかもしれない。 
ここでは「普通にできること」「頑張ること」は当たり前。 
ミスをすれば周りから叱られ、期待されたレベルに届かなければ評価もされない。 
お客さんから怒られたことは今のところないけれど、でも、冷ややかな目を向けられたことはあった。 
私としては、怒られることよりも、そっちの方がずっと堪えたな。 
けれど、その厳しさがあるからこそ、東京ではクオリティの高いものが生まれるのだろうとも思う。 
日々の仕事の中で、自分が何を生み出せるのかが問われているように感じるよ。 

それで最近、キッチンで四苦八苦しながら考えたのね。 
私はどうして、できないことに執着してしまうのだろう。 
出来ないことがある自分を認めるのが恥ずかしくて、つい一人で何とかしようとしてしまう? 
自分の力を過信しすぎ?コミュニケーションを取るのが面倒になっている? 
原因は一つではないのだと思う。 
とにかく、そうやって空回ってしまうと、自分のできることよりも、できないことの方に目が向いてしまっていた。 

でも東京で働いていると、この状態ではダメなのです。 
ただでさえ、生産性のない通勤に時間を取られているのだから、ある程度、戦略を立ててやっていかないといけない。 
一人で店はできない。 
それぞれが自分の役割を持ちながら、持ちつ持たれつ、支え合う。 
ここでマトモに生きていくには、そういう助け合いこそが必要なのだと思います。 

ここまで書いてみて気づいたけれど、これって、実はずっと御影店で働きながら教わってきたことなんだよね。 
御影では馴染み深かったこの感覚が、東京に来てより、大事なんじゃないかと思うようになったよ。 

東京生まれ東京育ちのレイナは、御影で働きながらどんなことを感じていますか。 
田舎生まれ田舎育ちの私とは逆の立場だからこそ、見えるものがある気がします。 

ぜひ聞かせてほしいな。 
お返事、待っています。 

東京から神戸へ

To.水野知帆 様
From.池田玲菜

神戸から東京へ

今週もお手紙ありがとうございます! 

シホちゃんっていつも笑顔で元気ってイメージがあったけど、 こうして文章を通してお話しすると、色々なことを体験から感じて、心の中では考え込んでいたりもするのだなと知れて嬉しいです。 

私は、学生時代からの癖なのか、ついつい歳の近い人とは、はしゃいで盛り上がるような話題ばかり話してしまうところがあるなと思います。 
あと連絡手段も、LINEのようなチャットツールが主だから、深い話になりにくい気がします。 
だからこの文通、新鮮です! 
こうしてじっくり文章を通して、何を思っているのか届け合うのって、とっても楽しいですね。 

御影は先々週、東京から井川さんが来てのイベントウィークでした。 
お話会「始めて続ける」、「エトワール★ヨシノライブ」、YouTubeで配信する「暦の手帖」のロケとあり、 新しくなった御影チームでどう動くか、みんな探りながらの期間だったように思います。 

そんな緊張を感じた連日のイベントが終わった次の日、ぐったりした様子のスタッフがいたので早く帰ってもらい、ちょっと残って店長とお店を締めました。 
東京で鍛えられた体力が活きているようで、嬉しかったです。 

そんなことを通じて、「毎日元気に働く」というのはシンプルなようですごく難しいことだと、ますます実感しています。 
まず、毎日十分に寝て、十分に食べること。 
これは案外、自分を律する気持ちが強くないとできないなと思います。 
睡眠時間を確保するっていったって、でもやりたいことはいくらでもある。 
だから全部の優先順位を考えながら、「今日はここまでやろう」って決める。 
食事もそう、「血糖値が急激に上がりそうなものは避けよう」とか、色々考えて決めます。 
考えて、選択することの連続で、健やかな毎日が送れているんだなって、今はわかります。 

それに比べて、MAMEHICOに来る前の私は本当に何にも考えていなかった…というか、全くの無知で酷いもんでした。 
好き嫌いは多いし、甘い飲み物を飲んで、代わりにご飯を抜く、みたいなこともよくありました。 
鬱々と悩んでいることの多い10代でしたが、何も考えずに食事と睡眠をとっているのだから、そりゃ困って当然です。 
こういう自分の問題を知ることができたことが、MAMEHICOに出会って人生救われたなぁと思う理由です。 

あと、メンタルを安定させることももちろん必要。これも難しいですね。 
失敗する、叱られる、迷惑かけて申し訳なくなる、恥ずかしくなる。でも、その気持ちを引きずっちゃいけない。 
辛いことに慣れるっていうのはなくて、いつでも新鮮に痛みを感じますが、そこからは立ち直るためには「いつも通りのこと」を続けることしかないと教えてもらいました。 

毎日早起きしてモーニングを担当したことや、御百度参りをしていた経験のあるシホちゃんになら、わかってもらえるところなのではないかと思います。 

「毎日元気に働く」ためにやっていることは、全部井川さんと先輩たちに教わったことです。 
毎日見張ってくれる人がいないというのは、少し不安で、変な緊張感があります。 
「私は教わったことをちゃんと、守れてるかな?」 
御影では、自分が自分の監督にならなきゃいけません。 
毎日が自問自答の日々です。 

また、シホちゃんが東京で考えていること、教えてください。 
お返事楽しみに待ってます。 

神戸から東京へ