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庭を育てて、庭に育てられて
庭って、不思議です。
同じ場所にいても、季節が変われば景色が変わる。
昨日までなかったものが、ある日突然、顔を出すこともある。
そんな庭を眺めているうちに、私はすっかり庭づくりに夢中になりました。
こんな庭をつくりたい!
きっかけは、雑誌で見た「十勝千年の森」でした。
写真を見た瞬間に、なんてきれいな景色なんだろうと惹かれて、実際に見てみたくなり、北海道まで行きました。
そこで見た庭にすっかり魅了されて、「こんな庭をつくりたい!」と思ったんです。

ちょうどその頃、家にはおじいちゃんがつくった和風の庭がありました。
でも、しばらく手入れされずに、ほとんど放置された状態。
ならば、いまあるものを壊して一からつくるのではなく、この庭を活かしてやってみよう。
そう思って、庭づくりを始めました。それから10年になります。
庭と一緒に、つくっていく
私の庭づくりは、無肥料、無農薬。水もできるだけあげません。
生えてくる草も、むやみに抜かずに活かします。
庭にあるものをコントロールして、思い通りの庭をつくるというより、そこにある命を大切にしながら、庭と一緒につくっていく。
そんな感覚に近いのかもしれません。

とにかく、庭をつくっていく過程が楽しいです。
庭に出るたびに、
「こんなところにこんなものが生えてる!」
「去年と全然違う!」
という発見があります。
季節によっても、天気によっても、毎日少しずつ景色が変わる。
だから、10年やっていても全然飽きません。

庭づくりには、終わりがありません。
こうしたいと思って手を入れても、植物は思った通りには育たないし、思いがけないところから新しい命が出てきたりする。
そのたびに、「じゃあ、今年はこうしてみよう」と考える。
そうやって少しずつ、自分の楽園をつくっているような気がします。
庭に育ててもらう
庭から教えてもらうこともたくさんあります。
無理に成長させようとしなくても、それぞれの場所で、それぞれのペースで育っていく。
枯れるものがあれば、また別のものが生えてくる。

そんな自然の営みを見ていると、人間もそんなに焦らなくていいのかもしれないなと思います。
庭を育てているつもりが、いつの間にか、自分の心と体のほうを育ててもらっている。
今では、庭づくりをするために生まれてきたんじゃないかと思うほどです。笑
もう「趣味」という言葉では足りないくらい。
私にとって庭づくりは、生きがいになっています。




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