新しいMAMEHICOのかたち

みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
銀座店のカフェスタイルを変えて、2ヶ月ほどが経ちました。
実際に始めてみるなかで、「どうしてこのかたちにしたんですか?」と聞かれることも増えてきました。
今日は少し、その話をお伝えしようと思います。
MAMEHICO銀座――というより、いまのMAMEHICOのメンバーシップ制のカフェスタイルのお店は、どこも不思議なご縁から始まっています。
お客さんとのご縁がつながっていくなかで、「じゃあ、ここでお店をやってみようか」という流れになっていったのです。
飲食店は立地のよさに限る、なんて言われたりもしますが、MAMEHICOはその真逆みたいな場所ばかり。
人通りが多いわけでもない。ふらっと偶然見つけてもらえるような場所でもない。
だからこそ、「たまたま通りかかったから入るお店」ではなく、"わざわざ来てもらう理由"が必要になる。
それはつまり、お客さんとの関係性があってこそのお店だということです。
季節ごとにメニューが変わったり、楽しそうなイベントがあったり、スタッフやお客さん同士で思いがけず会話が生まれたり。
効率だけを考えたら、もっと別なやり方があると思います。
でも、"また来たくなる理由"って、そういう小さな積み重ねなんじゃないかな、と感じています。
そのために、やってみて、違えば直す。それをずっと続けてきました。
いままでのMAMEHICOのおもしろさを残しながら、新しい挑戦も少しずつ始めています。
これまでの「作って待つ」スタイルは、立地のいい場所では成り立ちやすいのかもしれません。
でも、へんぴな場所では、来てもらうこと自体がまず一苦労です。
大体の予測はつけるけれど、なにがどれくらい出るか確実にはわからないまま仕込みをする。
天気が崩れたり、予想が外れたりすると、途端にお客さんが来なくなる。
すると、せっかく作ったものを捨てることにもなる。
それに、たくさんのお客さんが一気に来られると、どうしても"こなす"になってしまう。
ゆっくりお話ししたり、一人ひとりに目を向けたりする余裕がなくなる。
それは、自分たちが本当にやりたいこととは違う。
だったら、予約をつのって、そのぶん丁寧に作る。
一人ひとりにちゃんと向き合える数で、ちゃんと向き合える料理を出す。
そのほうが、いまの自分たちには合っているんじゃないか。そんなことを考えるようになりました。
そしてもうひとつ、気になっていたことがありました。
固定のメニューでやっていると、市場で出会う"いま食べてほしいもの"を、すぐにお届けできないのです。
市場へ行って、「今日これ、すごくいいな」と思うものに出会っても、メニューに入っていなければ使えない。
本当はそういう"その日ならでは"を、もっと大事にしたい。
市場で出会ったものを、その日のうちに料理にして出す。
「今日はなにが出てくるんだろう」と、少し任せてみてもらえるような関係になれたら、そういうお店ができる。
メニューがないということは、そういう信頼をお客さんと一緒に作っていくということだと考えています。
といっても、カフェもビジネスです。理想だけでは続いていかない。続けるためには、売上も必要です。
理想と現実。そのあいだを、どうやって行ったり来たりしながら、バランスを取っていくのか。
それは、これからも問い続けていくことなんだと思います。
どうして自分たちがこういう形を選んだのか、どんな思いでお店をやっているのか、これから少しずつお話ししていきますね。

・サラダモーニング
・予約制ランチカフェ
ゆっくり味わいたい日も、
ちょっと特別な日にしたい日も。
季節の食材を囲みながら、
心までほどけるランチ時間を。
MAMEHICO銀座で、お待ちしています。






