複利の符号

ずいぶん前から、2026年はいろんなことが変わっていくだろう、と、あちこちで言っています。コロナ騒動から、もう五年近くが経ちました。あれで、日本の底が抜けたな、と、ボクは感じていて。もう戻ることのない、大きな変化が、差し迫っているんじゃないかと。
この変化が、目に見えているヒトもいれば、見えていないヒトもいる。日本では、戦争が起きているとか、そういう劇的なことは、まだ起きていませんしね。でも、この何年かで、いろんな嘘がバレて、いろんなことが、変わりつつはありますね。
そして、ボクは、その根拠というのが、「複利の複利」じゃないかと、思っているんですよ。
どういうことかというと。
目先の利益を得るためには、真面目にやるよりも、嘘をついたり、ヒトから奪ったり、騙したりするほうが、うまくいく。そういう不誠実万歳な時代が、ずっと続いてきたわけです。誠実であることは、むしろ損だ、と。ヨシノでも、よく話すことですが、誠実は、かえって損をする、という感覚は、今の時代の多くのヒトが、どこかで持っているんじゃないかしら。
だから、嘘をついてきた。ヒトから奪ってきた。そして、そのツケというのは、ちゃんと払わされる時が来るだろうとボクは思う。
嘘というのは、ですね。一つつくと、その嘘を隠すために、また次の嘘をつかないといけない。嘘が嘘を呼んで、雪だるま式に、増えていく。最初のうちは、小さな嘘で済んでいるから、嘘をつくことで得をする分のほうが、大きい。だから、まぁいいや、と。でも、この嘘の上塗りは、複利で増えていくんです。
複利というのは、お金で言えば、利息にまた利息がつく、ということですね。最初は小さな借金でも、借金に利息がつき、その利息に、さらに利息がついて。気がついたら、とんでもない額になっている。嘘も、まったく同じで、隠すためのコストが、複利で膨らんでいく。
国家レベルで、メディアを使って嘘を隠そうとすれば、その装置を維持するコストというのは、尋常じゃないはずなんです。「俺たちのために働いているのか、この嘘を隠すために働いているのか」、究極そういう話になってくる。
で。その巨大な嘘を隠すコストの計算を、最初の小さな嘘の頃には、誰もしていない。気がついたら、自分でも、手に負えないくらいに膨らんでいた。いまはもうMAX膨らんでるんじゃないの?それがボクの見立てです。
だから、この何年かで、いろんな問題が、明るみに出てきているけれど。あれは、自分のついた嘘の世話が重すぎて、その重みに耐えきれず、自分から倒れた。ボクには、そう見えるんです。
さて。
では、逆に、これから伸びていくもの、次の時代を作っていくヒトたちというのは、どういうヒトか。正直で、誠実であるということです。正直であれば、嘘を隠す必要がない。隠すための手間も、コストも、いらない。だから、拡大することに対して、躊躇がない。身軽なまま、物事を進められるわけです。
そして、正直さというのも、また、複利なんですよ。小さな仕事を、コツコツとやっていると、それが評価されて、中くらいの仕事が来る。それを、誠実にこなしていくうちに、大きな仕事になっていく。大きくなっても、腰が低ければ、また信頼が積み重なる。MAMEHICOが、「小さいのに、よくやってますね」と言っていただけるのも、正直の複利が、効いているんだと、ボクは思っています。
何か嘘をついて、その嘘を隠すためのコストを、使わない。そのぶん、正直なものの複利を、増やしていく。それが、微妙な均衡を保って。じゃんじゃん店が増えるわけではないけれど、潰れもしない。そういう状態を、作っているんじゃないかな。
嘘の複利と、正直の複利。
どちらを積み重ねるかということは、結局のところ、いつの時代においても、個人の生き方、哲学によるもの、ボクはそう思うわけです。

何気ない言葉の中に、ふと立ち止まるきっかけがあります。
嘘の複利と正直の複利。
あなたはどちらを積み重ねていきますか?
ぜひ一度、耳を傾けてみてください。







