三茶と神戸で「いちじくパフェ」が始まりました!

神戸で朝摘みされた完熟いちじくです

懐かしさをのせたスワンシュー

飯塚 友美2026年05月13日

みなさんこんにちは。MAMEHICO東京スタッフの飯塚友美です。

最近、スワンのシュー生地をずっと焼いています。
MAMEHICOでシューをやるのは今回が初めてのことで、少々苦戦気味…。

オーブンの中の生地が、風船のようにぷくぅっと綺麗に膨らむ時と、そうでない時がある。
同じように仕込んでいるつもりなのに、うまくいく時と、いかない時がある。
最初は、何がなんだかわかりませんでした。
でも始まって3週間。ようやく、シュー生地の声が聞こえるようになってきた気がします。

シュー生地を作るというのは、「風船のような生地を作ること」。
しっかりと水分を含ませ、加熱して、練る。
そうして、水蒸気の力でふくらむ、生地の“伸び”をつくること。
それが腑に落ちてから、シュー生地は少しずつ安定して焼き上げられるようになってきました。

そんなある日、母がお店に来てくれました。
「私、このスワンのシュークリーム、子どものころ憧れて、よく練習したのよ」
そう言って、懐かしそうに話してくれました。
でも、生地がうまく膨らまないことも多くて、途中でやめてしまったのだそうです。

そういえば母は、子どもの頃から集めた昭和のお菓子のレシピ本を、大人になってからも大切にしていて。
娘の私も、キッチンでそれを読むのが好きでした。
母と洋菓子屋さんに行くと、選ぶケーキの中に必ずひとつ、シュークリームが入っていたこと。
父が仕事帰りに、よくシュークリームを買って帰ってきてくれたこと。
話しているうちに、いろんな記憶がつながって、ふと気づきました。
母にとって、シュークリームは、思い入れのあるお菓子だったんだな、と。

昔からある、どこか身近な洋菓子。
誰かにとっては、懐かしい味。
でも、いま改めて作ってみると、うまくいったり、いかなかったり。
優しい顔をして、なかなか難しいお菓子です。

今回お出ししているスワンのシュークリームも、ひとつひとつ、少しずつ表情が違います。
2人でそれぞれ頼んでくださる方も多いのですが、同じテーブルに並んだスワンが、微妙に違う顔をしているのを見ると、なんだか少し可笑しくて、いいなと思います。
その光景が、きっと、昔を知っている方には懐かしく、初めて見る方には少し新しく映るのかもしれません。

テーブルの上に並んだ、ふたつの白鳥。
同じようで、どこか違うかたち。
そんな景色も一緒に、楽しんでいただけたら嬉しいです。