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パクられようがない

いろんなことを教えてあげるよ、と言うと、大体みんな「ぜひ教えてください」と言うんですよ。
ホームページをどうやって作っているのか。カフェをどうやって立ち上げたのか。
ボクが知っている、これは伝える価値があると思っていることについては、できるだけ共有してあげたいという気持ちがあります。

ところが。実際に聞きに来るヒトって、まったくいません。
仮に来たとしても、身になっているヒトってさらに少ない。

これはですね、どうしてかなと考えたんですよ。
ボクにそもそも関心がないとか、魅力がないから聞きに来ないのかしらね。

憶測ですけど、みんな自分のことで頭がいっぱいなんだと思います、はっきり言って。
たとえば今の会社、今の家族、身の回り。そのことで頭がいっぱい。
だから先が読めないことには踏み込めない。

「カフェの店主である井川さんと付き合って、いったい何があるか分からない」
という感じでしょうか。

まあ、ボク自身の接し方も雑なのかもしれないけど。
ただ、ボクはあえて初めてのヒトとは雑に接したいという気持ちもあるんですよ。
ざらっとした付き合いかたじゃないと、ヒトはなかなかくっつかないんです。

耳鼻科に行って薬をもらう。そういう機能だけ、イーブンなだけの関係からは、一生を変えるような付き合いはなかなか起こらない。
ツルツルした面には、何もひっかからない。
用件だけ、機能だけの関係なら、わざわざヒトと会わなくてもいい。もうインターネットで用が足りてしまう。

それはそれとして、最近つくづく思うのはですね、知識の優位性みたいなもので勝ち負けできる時代は、もう終わったんじゃないかということなんです。
AIが出てきて、スキルや知識というものは、使う気になれば誰でも使えるようになった。

美味しいラーメン屋のスープのレシピだって、AIに聞けば十分なものは出てくる。
だけどね。そのレシピが出たとして、毎朝2時に厨房に入って、夜明けまでスープを炊いて、麺を打って、9時に店を開ける。
それを20年間毎朝続けられるかという話になったら、レシピなんか関係ないんですよ。

MAMEHICOだってそうです。どうやってるかなんて、いくらでも話しますよ。
でもパクられようがない。なぜかといえば、毎日やってるからです。
お客さんが来なくてもやる。それだけのことです。
知識じゃなくて、熱量と継続と人間性――そこはAIにはどうにもできない。

それともう一つ、ボクが思っていることがあってね。
裏の顔と表の顔を使い分けるのって、ものすごくストレスじゃないですか。
本当はこう思っているんだけど、こう言わなきゃいけない。
隠すことの方が、失うものが大きい。
だったらもう喋ってしまった方がいい、というのがボクの感覚なんですよ。

学生の頃はずっとストレスがあった。
「そういうもんだから」と言われて、えっと思うことが多々あったから。
MAMEHICOを始めてからは苦労は増えたけれど、ストレスは減った。
どっちにしても大変なんですが、なんかこう、生きやすくはなった気がしています。

AIが来て、知識や専門性という鎧がどんどん剥がれていく時代に、際立ってくるのは熱意と人間性とアナログな何かだとボクは思う。
ツルツルした知識や情報なら、もうインターネットとAIで用が足りてしまう。
パクられようがないものを、毎日積み上げていくしかないわけですよ。

自戒を込めてのお話でした。

「天才よち丸ラジオ」ご視聴はこちら
MAMEHICO代表・井川さんのラジオです。
何気ない言葉の中に、ふと立ち止まるきっかけがあります。
ぜひ一度、耳を傾けてみてください。
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