結局、人間性

「始めて続ける」という会をやっていましてね。
毎度10人ほどに集まってもらって、ボクの話を聞くというだけの、なんでもない会なんですが、続けて来てくれるヒトがいる。そういう会です。
先日三軒茶屋でやったその場で、「採用」の話になったんですよ。どういう基準でスタッフを選んでいるのかと。
正直に言えば、一定の基準があるわけじゃないんですよね。
1人ひとりのストーリーがあって、その中で縁があってというかたちで、ずっとやってきてる。
ただ、じゃあ何もないのかといえば、やっぱり決め手は人間性だろうなとは思う。
で。なぜ今それを強く感じているかというと、AIなんですね。
ここ半年ほどAIと一緒に仕事をしてまして。社内にAIで人事を組んでみたんです。
秘書役、ツール開発、スケジュール管理、プロデューサーチーム。
AIの中にいろんな部署を作って、それぞれに動いてもらっている。
小さい会社なのに、AIのおかげで専門的なヒトを何人も雇えたようなかたちになったわけです。
夜中にわからないことがあってもAIは文句ひとつ言わずつきあってくれる。
「こういう時はどうなんだろう」と投げれば、すぐに「それはこうですね」と返ってくる。
AIというのは、ボクに言わせれば「超頭のいい、体裁屋の記憶喪失者」です。
しかも嘘つきでもある。まあそこはマネージメント次第では誠実になるんですが。
AIと仕事をしていて思うのは、ツールで補えることはこれからも増え続けるということなんですよ。
ボクが今ホームページを作るのに何日もかけていることが、来年にはひと言言えばできてしまう(そう簡単にはいかないとおもってますけど)、そういう世界の方向性にはなっていく。
自動化できることはどんどん自動化されていく。
そうなった時に、最後に残るのは何かということです。
ボクは、文化というのは人間性の蓄積だと思ってんのね。
南米には南米らしい人間性、そして文化がある。
それはそこに住むヒトたちの気候や歴史から来る、気質の積み重ねです。
MAMEHICOらしさというものがあるとすれば、それもまた、関わってきたヒトたちの人間性の蓄積にほかならない。
大きな組織のダメなところは、マネージメントコストがかかりすぎることです。
例えばルールを作れば、そのルールを逆手に取るヒトが出てくる。
すると罰則が必要になって、またマネージメントコストが増える。
でも、信頼できるヒトたちが集まっていれば、そのマネージメントコストは極限まで減らせる。これは、ものすごくでかいんですよ。
AIだって嘘つくからそれを見張る仕組みが必要で、それって大きい組織と同じです。
ボクらのように小さいけど信頼をベースにチームが組めていて、そこにAIというツールが加われば、MAMEHICOは新しい文化が作れるんじゃないかとボクは思ってるんです。
具体的に採用する時のポイントを一つ挙げるとすれば、「自分は至らんな」ということが分かってるヒトかどうか、です。
性格が良い、頭が良いヒトである必要はない。
ヒトは多面性があるし、良いヒトだってうっかりよけいなことをしゃべってしまうことはある。
ただ、そういう自分の欠点に正直で、ちょっとでもよくしようとしているヒト。くよくよしすぎず、前を向く。
そういうヒトをなんとなく選んでいるのか、そういうヒトが残っているのか。
自分を棚に上げて人の悪口を言ったり、バレていないと思いながらごちゃごちゃやってたり。
そういうことが常に同じループで繰り返されているようなヒトとは、なかなか文化は作れませんね。
うちのように小さいとマネージメントコストが割けないので。
AIが来ても、ツールがどれだけ発達しても、変えられないものと変えられるものを分けて考える知性を持ちたい。
結局残るのは人間性だろうというはなしでした。

何気ない言葉の中に、ふと立ち止まるきっかけがあります。
ぜひ一度、耳を傾けてみてください。






