三茶と神戸で「いちじくパフェ」が始まりました!

神戸で朝摘みされた完熟いちじくです

ほんとうのいちじくの味

飯塚 友美2026年09月19日

MAMEHICOでは、季節ごとに旬の果物を使ってパフェを作っています。
今の季節は「兵庫いちじくのパフェ」。
でも、メニューをお出しすると、「いちじくって、苦手なのよね~」とおっしゃるお客さんが、けっこう多いんです。

そして、実はわたしも、その一人でした。笑 

いちじくは、収穫してからほとんど追熟することがない果物です。
だから、「いつ摘むか」で美味しさが決まってしまう。
しかも皮が薄くて傷みやすいので、遠くまで運ぶには、完熟する前に摘まなくてはなりません。 

たしかに、店頭で売られているいちじくは、どれも少し硬く、かじると青臭い香りがする。
でも、わたしはずっと「これが、いちじくの味なんだ」と思っていました。
この青臭さをおいしいと思えないなんて、自分はまだ子どもなんだな、と。笑

子どもの頃、おばあちゃんが庭でいちじくを育てていて、摘みたてを食べさせてもらったことがあります。
でも、そのいちじくも、やっぱりあの青い味がしました。
きっと、完熟する前に摘んでいたんでしょうね。
おばあちゃんも、「いちじくって、こういうもの」と思っていたのかもしれません。

ところが、ある日、知ってしまったんです。
いちじくは木の上でしっかり熟すと、驚くほど香り高い果物になるということを。 

ふわっと立ち上がる、シナモンのような甘く香ばしい香り。
「えっ、いちじくって、こんな味だったの?」
わたしは、いちじくのことをずいぶん長いこと勘違いしていたんですね。
勝手に苦手だと思われていた、いちじくの方が気の毒です。笑 

今、MAMEHICOで使っているのは「桝井ドーフィン」という品種。
神戸にMAMEHICOができて、現地へ通うようになったことでこの美味しいいちじくに出会いました。
明治時代に、桝井光次郎がアメリカから持ち帰った一本の苗木を、兵庫県で育てたことから広まった品種です。

兵庫では、いちじくの美味しさが頂点に達するのを待って、朝に収穫する。
そんな丁寧な仕事が、今も続いています。
三茶店の周辺では、なかなか手に入らない貴重ないちじくです。
だからこそ、神戸のスタッフにお願いして、わざわざ現地の直売所で買ってもらい、東京まで送ってもらっているのです。

完熟したいちじくは、長旅をすると見た目は少しだけぐずっとしてきます。
でも、それも一興。なんといっても、香りが抜群なんです。

「いちじくって、苦手なのよね~」という方にこそ、ぜひ一度食べてみてほしい。
そして、いちじくのことを勘違いしていた、わたしのおばあちゃんにも、食べさせてあげたいな。笑