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生きた家を92年のその先へ

原 幸子2026年10月25日

みなさん、こんにちは。MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。

紫香邸のクラウドファンディングが始まりました。

昨年はみなさんからいただいたご支援を募って、それが今の紫香邸のお庭の風景に。
木を植え、苔を敷き、砂や砂利を運び、竹を割って柵をつくり。
スタッフだけではなく、東京や桐生近郊から集まったお客さんと一緒に、みんなでお庭の手入れを続けてきました。

そして今回のクラウドファンディングでは、紫香邸を開け続けることそのものへの応援を、募らせていただいています。

紫香邸の建物は建てられてから92年の年月を経ています。
時とともに味わい深く変化してきた、ここにしかない価値があると思って、私たちはここにMAMEHICOを開きました。
でも、一方で年月が経ったことで、どうしても傷んできてしまう部分があります。

一か所を直せば「はい、完成!」とはいかない。
あちらを直したと思えば、今度はこちら。

1年前の土砂降りの日には、雨漏りでトイレが水浸しになりました。
瓦の下地に穴が空いてしまっていたんです。
すぐに漆喰を塗り直し、雨樋も交換しました。

玄関前と縁側と奥の床を張り替えた際には、表面の板だけではなくその下地が老朽化していることがわかり、工事は予定より大掛かりになりました。
張り替えた床板は私たちやメンバーさんで塗り、乾かし、ワックスをかけました。

自分たちでできることは自分たちで。難しいところは、大工の加藤さんや他の方々の力を借りながら直しています。

そんなに直し続けなければいけないなら、いっそのこと新しい家に建て替えたほうがいい。
そういうご意見だってあるかもしれません。
けれど、私はそうしたくないのです。

たとえ同じ間取り、同じような材料で今から新しく建て直したとしても、それを紫香邸だとは思えません。
なぜならそこには、人が暮らしてきた時間がないからです。

実際、紫香邸には、かつてこの家で暮らしていた方やお孫さんが訪ねにきてくださったことがあります。ある柱には、子どもの背比べの跡が残っていて、お孫さんが「懐かしい」と微笑まれました。

「昔の玄関は、今の勝手口のところだったんですよ」
「向かいには、大きな池があったんです」
そんなお話を聞かせていただきました。

私たちは、92年という長い時間を経た先の「今」を過ごさせていただいている。
そして今度は、私たちがここで新しい物語を紡ぐ番です。

傷んだら直す。掃除をする。風を通す。そして、人が使い続ける。
築92年の家を、まずは100年へ。

今回お願いしたいのは、単なる建物の修繕へのご支援ではありません。
私たちがここでやりたいのは、人が集まる「生きた家」として紫香邸を開け続け、その物語を次の世代へ渡していくことです。
紫香邸の新しいページを、一緒に紡いでいただける仲間を増やしたい、そんな思いで始めたクラファンなのです。

ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

クラファンの詳細はこちらからご覧ください。