季節をたどって紫香邸へ

こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの鳥山大介です。
春も真っ只中、「紫香邸 暦の手帖」の撮影のため、群馬を訪れました。
花桃が咲き、やわらかな風が吹く穏やかな一日。
その景色の中で撮影した「紫香邸 暦の手帖|絹の道と銅の道」が、つい先日公開されました。
朝6時に集合して、夕方まであちこちを巡りながらのロケ。
あの日見た風景や感じた空気が、どんな映像に仕上がるのか、公開を楽しみにしていました。
ロケは群馬の神戸(ごうど)駅から始まりました。
駅には今は使われていない線路が残り、その先には花桃の木々が広がっています。
白やピンクの花々は、その場で見ても十分に美しかったのですが、映像になるとまた違った表情を見せてくれます。
より鮮やかに、より印象深く映り、改めてその景色の美しさを感じました。
道端でよもぎを摘み、花桃のやわらかな木陰を歩く。
地面に広がる緑をかき分けると、思いがけずよもぎが見つかります。
途中では、しだれ桜のように枝を広げた花桃の木にも出会いました。
見上げると、花の向こうに空がのぞく。そんな、いつまでも眺めていたくなる景色が続いていました。
銅街道をたどりながら足尾銅山へ向かい、養蚕が盛んだった頃の面影を残す家々や宿場町を訪ねる。
歴史の気配が今も静かに息づいていて、この土地が歩んできた時間の長さを感じました。
その後、わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車に揺られながら紫香邸へ向かいました。
車窓を流れる景色を眺めながら、摘んだばかりのよもぎを手に過ごす時間も印象的でした。
最後にたどり着いた紫香邸では、そのよもぎを団子にしていただきました。
匂い、音、光、そして味。ひとつひとつの体験が重なり合って、とても豊かな時間でした。
映像を観返していると、その日の風景や空気が鮮明によみがえります。
なかでも思い出すのは、わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車に揺られながら紫香邸へ向かった時間です。
その景色を眺めているうちに、ふと母の実家がある福井へ、お盆のたびに帰省していた頃のことが浮かびました。
東京とは違うゆったりとした時間の流れ。自然に囲まれた景色の中へ向かう、あの高揚感。
トロッコ列車で紫香邸へ向かう時間は、そんな幼い頃の記憶ともどこか重なるものでした。
飛び込みで参加させていただいたロケでしたが、想い出に残る充実した一日でした。
なかでも紫香邸は、不思議と肩の力が抜ける場所でした。
縁側から眺める庭の景色は美しく、そこに流れる時間はどこか懐かしい。
慌ただしい日常から少し離れて、季節を感じながら過ごせる場所なのだと思いました。
ぜひ「紫香邸 暦の手帖|絹の道と銅の道」をご覧いただき、機会があれば紫香邸にも足を運んでみてください。

よもぎを摘み、トロッコ列車に揺られ、紫香邸へ。
映像の中に流れる、
ゆったりとした時間をぜひご覧ください。




