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前にも会いましたね

飯塚 友美2026年10月03日

先日、「おはぎを食べる」の会がありました。
メンバーのみなさんと顔を合わせて、同じおやつを囲んで、お茶を飲みながらおしゃべりする。それだけのことなのですが、なんだか、とてもいい時間でした。

最初はおはぎの話をしていたはずなのに、気がつけば全然違う話になっている。
「食べるものって大事だよね」とか、「これからの人生、どうしようか」なんて話になっていたり。笑
誰かが話したことに、別の人が「それ、わかります」と入ってきたり。特に何か決まったテーマがあるわけでもないのに、あちらこちらで自然と話が広がっていました。

「MAMEHICOの雰囲気が、なんとなく好き」
そう思って集まってくれている人たちなので、やっぱり、どこか感覚が似ているところもあるのかもしれません。

そんなみなさんの姿を見ながら、ふと、11年前の自分のことを思い出しました。
私も11年前は、こういうイベントにやってくる、お客さんのひとりでした。

その頃、MAMEHICOで出会う人たちは、当然、ほとんどが初めて会う人たちばかり。
お互いのことを、ほとんど何も知らない。でも、不思議と、初めて会ったような気がしなかったんですよね。

「MAMEHICOが好きで、ここに来ている」
ただそれだけのことなのですが、なんとなく共通の感覚が流れているような気がして、不思議と安心できる自分がいました。

そして、MAMEHICOでたまたま出会った人たちとは、自分の普段の立場のようなものを、いったん横に置くことができました。
仕事も、年齢も、普段どんな立場にいるのかも関係なく、ただ「自分」としてそこにいられる。

普段だったら、なかなか出会わないような、いろいろな年代の人たち。当然、考えていることも、意見もいろいろです。
でも、誰も自分に何かを求めているわけではない。
そんな、ちょっとゆるやかな関係が、私はとても心地よかったのを覚えています。

そして、そこに美味しいお茶やごはんがある。笑
これが、結構重要なポイントです。笑

美味しいものを一緒に食べていると、それだけで、ちょっと気持ちが緩みます。
同じものを一緒に食べているからこそ、話せることも、きっとあるんだと思います。

そうして、また別の日にお店へ行く。
すると、「あ、あのとき一緒だった人だ」と、知っている顔がいたりする。それが、ちょっと嬉しいんです。

挨拶をしたり、前に話したことの続きを話したり。
最初は名前も知らなかった人が、何度か顔を合わせるうちに、少しずつ「知っている人」になっていく。

そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか、自分の周りに人とのつながりができていました。
そして私は、今ではMAMEHICOのスタッフとして働いています。

11年前は、私もみなさんと一緒に座っていた側だったのに、それが今は、こうして会を開く側にいる。なんだか、不思議なものです。
だからこそ、あの頃の私が感じていたような居心地のよさを、今度は店側として作れているのかな、と考えることがあります。

毎回来なくてもいい。無理に自分のことを話さなくてもいい。
気の合う人が見つかれば、それはそれで嬉しいし、見つからなくたって構わない。

ただ、ときどきお店に来たときに、「あ、この人、前にも会ったな」と思える顔が、一人、二人と増えていく。

会えば挨拶をする。たまに一緒にお茶を飲む。何かの拍子に、ちょっと深い話をする。
そのくらいの関係も、案外いいものだと思うんです。

11年前の私にとって、MAMEHICOは、そんな場所でした。
そして今も、誰かにとって、そんな場所であったらいいなと思います。
自分のペースで、自分なりに。MAMEHICOという場所を、楽しんでもらえたら嬉しいです。

さて、次のMEET & EATは「圧力鍋で炊いた玄米を、飯台で取り分けて食べる会」です。
今度は、炊き立ての玄米。三軒茶屋、銀座、神戸、桐生の全店でやります。

特別なことをするわけではありません。
炊き立てのご飯を飯台にあけて、みんなで取り分けて、一緒に食べる。

今回のおはぎの会と同じように、美味しいものを真ん中に置いて、そこから何かが始まったらいいなと思っています。
ぜひ一緒に、炊き立てのご飯を食べましょう。