三茶と神戸で秋メニューが始まりました

MAMEHICOの「モンブラン」をぜひどうぞ!

家より快適かもしれません

飯塚 友美2026年10月10日

ここ最近、朝の時間に外国人のお客さまが多くいらっしゃいます。

先日のこと。
スーツケースを抱えたひと組のカップルが、ハーブティーと生烏龍茶、それにモンブランとカンボジアプリンを頼んでくれました。

二人でゆっくりと過ごしてくださって、食べ終わったお皿を下げると、「美味しかったです」と、片言の日本語でお礼を言ってくれました。
「よかった!」と、私も笑顔でお返事をして、それで終わったと思っていました。

しばらくすると、そのうちの一人が席を立って、私のところへやってきました。
「お会計かな?」と思ったら、何も言わずに、スマートフォンの画面をこちらに向けるのです。

そこには、英語で打った文章を日本語に翻訳したものが書かれていました。

「すべて、とてもオイシイです。私はビックリしました。こんなお店、はじめてです。
ここにいると、とても快適です。家にいるみたいです。いや、家より快適かもしれません。
また来ます。アリガトウ!」

家よりって……!笑
思わず、笑ってしまいました。
でも、そのあと、なんだかじわじわと嬉しくなりました。

その方たちとは、ほとんどお話をしていなかったんです。
注文を聞いて、お茶とお菓子をお出しして、お皿を下げた。それくらいです。

それなのに、「家のように居心地がいい」と感じてくれた。
なんだか、不思議でした。

そもそも、「居心地がいい」って、何をもってそう感じるんでしょう。
食べたものが美味しかったからなのか。
お茶の香りなのか。流れている音楽なのか。照明なのか。
椅子やテーブルなのか。スタッフとの距離なのか。
まわりのお客さんが、それぞれに過ごしている様子なのか。

たぶん、そのどれか一つではないんでしょうね。
いろんなものが少しずつ重なって、「あぁ、なんかここ、居心地がいいな」という感覚になる。
そして、そういうものは、言葉が通じるとか、通じないとか、あまり関係がないようです。

考えてみれば、その方も、「美味しかったです」だけなら、わざわざ席を立って、私のところまで来なくてもよかったはずです。
英語で文章を打って、それを日本語に翻訳して、スマートフォンの画面を私に見せる。

そこまでして、「よかったよ」と伝えに来てくれた。
そのこと自体が、なんだかとても嬉しかったです。

そして、お会計のとき。
今度は、「ハーブティーは持ち帰れる?」と聞かれました。

今は販売用にはご用意していなかったのですが、「詰めてご用意しますね!」とお話しして、少しお持ち帰りいただくことにしました。

忙しい朝だったので、そのカップルとは、それ以上ゆっくりお話をすることはできませんでした。
どこの国から来たのか。日本にはどのくらいいるのか。
このあと、どこへ行くのか。何にも聞けなかった。

もっとお話ししてみたかったなぁ……。笑

あのハーブティー、今ごろどこで飲まれているんだろう。

あのスマートフォンの画面に書かれていた「また来ます。」が、いつのことなのかはわからないけれど。
いつかまた来てくれたときにも、変わらないMAMEHICOでいようと思います。