三茶と神戸で秋メニューが始まりました

MAMEHICOの「モンブラン」をぜひどうぞ!

マフィン選びの小さなドラマ

池田 さくら2026年10月16日

「マフィンをください」と、お店に来られたお客さまに、「どれにしますか?」そうお聞きして、ついキョトンとさせてしまうことがあります。

またやってしまった、と思いながら、慌てて「お取りしますね!」と続けます。
お客さまからしたら、棚に並んだマフィンはどれも同じように見えますよね。

でも、このマフィン日記ではおなじみになってきましたが、よく見ると、マフィンひとつひとつには個性があるんです。

焼き色がこんがりついた子もいれば、やさしい色の子もいる。
まっすぐな子もいれば、少し傾いている子も。

秋に入って生地の様子も変わり、夏との違いをしみじみ感じます。
誰が焼くかによっても、仕上がりは少しずつ違うんです。

きつね色が均一で、模様もキリッとついた美人なマフィンは、大切な方への贈り物に選びたくなります。

いつもたくさんのマフィンを見ているマフィン隊のみんなとも、よく話します。
コロンとお行儀のいい子が好きな人もいれば、元気に膨らんだ子が好きな人もいて、好みが分かれて本当に面白いです。

ちなみに、私が自分用に選ぶのは、ちょっぴり個性のある……
表面がちょっとだけ「おブスな子」。

スムーズに型から離れず、作り手が時間をかけて丁寧に少しずつ外し、商品としてお届けできるかを確かめ、やっとの思いで包装までたどり着いた、愛おしい子だったりします。

そんな裏側のドラマのことを考えているから、つい「どれにしますか?」と聞いてしまうのです。

規格の揃った野菜や、パックに入ったお肉やお魚、寸分違わない商品が並ぶことに慣れている私たちにとって、こうした手作りならではの違いは、小さくて豊かな選択肢なのかもしれません。

もし私がまた店頭で「どれがいいですか?」と尋ねてしまったら。
キョトンとさせてしまうくらいの、そのわずかな違いの中から「どれにしようかな」と一緒に選んでもらえたら、とっても嬉しいです。

そんなMAMEHICOでのものづくりを、これからも大切に続けていきたいと思います。