みなさんこんにちは。MAMEHICOメンバーの河村聡美です。
最近、MAMEHICOのInstagramで配信されているショート動画で、代表の井川さんがカフェがメディアをやる意義について話していました。
大きな事件や流行っていることは大きなメディアが取り上げる。
ではMAMEHICOのようなカフェがやる、小さなメディアが取り上げるべきこととは何なのか?
…そこで語られていたのは、MAMEHICOはメディアとして「みんなが注目していないことにスポットライトを当てる」ということ。
この話を聞いた時、真っ先に思い出したのが、紫香邸の柿パフェのエピソードでした。
というのも、この柿パフェの話自体が、まさに「小さなメディア」がやるべきことを体現しているように思えたからなんです。

甘味処としてスタートした紫香邸では、MAMEHICO自慢の黒豆の甘煮とあんこを使ったあんみつが主力メニューです。
ですが、今回私が思い出した柿パフェというのは、知る人ぞ知る紫香邸の季節限定メニュー。
昨年の秋に数量限定で提供され、あまりの美味しさにMAMEHICO界隈で衝撃が走りました。
「甘い」「濃厚」「官能的」「まるでマグロのトロのよう」
…とさまざまな言葉で評され、一気に伝説となった絶品パフェなんです。
なにしろ柿そのものの味、食感が絶妙だったんです。
さて、この素晴らしい柿、いったいどこの生産者が作った代物なのでしょうか?
きっと特別な栽培方法があるに違いありません!
…と言いたいところなのですが、なんとこの柿、紫香邸の庭で長年放置されていた柿の木から収穫したものでした。
桐生の夏の灼熱が功を奏したのか、赤くなった柿を渋抜きして食べてみたら…とろけるような食感と、甘く濃厚な味わいを私たちに届けてくれたのです。

この柿の木は、そのときまで誰からもかえりみられることなく、それでもずっとそこに立っていました。
そんな柿の木は、突然やって来てはしゃいでいる人間たちを見て、きっとこんな気持ちでケラケラと笑っているはず。
「あら、ワタシ、ずーっとこの庭に立っていて、毎年ずーっと実をつけていたのよ。気づかなかったの?」
私はこの柿の木こそ、井川さんの言う「ずーっとそこにあったけど誰にも気づかれていなかった良いもの」そのものだと思ったんです。
これをみんなに伝えること。
これぞまさに、メディアとしてのMAMEHICOの役割なのではないか、と。
メディアをやろうと考えたら、ともすればどうしても流行らせよう、バズらせようという思考になりがち。
でも、必ずしも大流行する必要はないんだと思うんです。
大流行したものは飽きられるのも早く、むしろバズるのは避けたほうがいいと言ってもいいのかもしれない。
そもそも紫香邸の柿の木でまかなえる需要も限られていますしね。
でも、自分の家族や友だちだけに伝えるのだとちょっと狭い。
もう一段階だけ外側に伝えていきたい、その感じがちょうどいいんじゃないのかな、と思います。
MAMEHICOのメンバーシップ制や、新しく始まったこのWEBメディアM=hicoがやろうとしているのも、きっとこの辺りのことなんじゃないかな。
と、近くで関わらせてもらっている身として、そう感じるんです。

さて、この絶品柿パフェ。
今年も提供されるのでしょうか?
…それは実際にその時期がやってこないと、わかりません。
今年はぜんぜん美味しい実が採れなかった、なんてことも十分にあり得るから。
自然は気まぐれで、そんな自然に翻弄されながら私たちの生活があるということも、ここ紫香邸に通っていることで知ることの1つ。
そう考えても、お店自体が日々メディアとしての役割を担って、私たちにいろんなことを教えてくれているんだなということを改めて感じています。
それでは今回はこのへんで。ごきげんよう!



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