カテゴリー: 井川のはなし

水のようなヒト

チェーン店のカレーライス屋さんがあって、それをフランチャイズ展開している会社の社長に、22歳のアルバイトの女性が就任したと、WEBニュースに載っていました。ボクはそのお店に行ったことがないのだけれど、その彼女のインタビュー記事を読んでいて、「おや、上善如水」と思ったんです。 なんでも。彼女は、高校生のときにそのチェーン店にアルバイトで働き始め、シフトに入っていない日でも、休憩室に遊びに行ったりして

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「ベアトリネエチャン」の上演

6月に銀座で上演する演劇『ベアトリネエチャン』の脚本を書き上げ、ただいま稽古真っ最中だ。大正時代の浅草が舞台で、地震が来るという信憑性の高い情報を聞いて劇団員が右往左往するという話。 今回の劇の日程は、ボクが作・演出を務めた、昨年末の舞台「ぽうく」の再演する予定だった。ところが主演の俳優が出られなくなり、急遽、残るメンバーのために書き下ろしたものだ。 日程が迫る中、出演するメンバーは演劇の未経験者

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プロフェッショナル

MAMEHICOではご飯といえば玄米です。店内のドライカレーはもちろんのこと、ハレの日のイベントで作るちらし寿司でさえ、いまではすべて玄米です。玄米に食べ慣れてしまうと、白米だと「疲れた感じになる」とスタッフが言うのでなんでもかんでも玄米です。 まず良いお米を選びます。コシヒカリとササニシキはそれぞれ別々の所から送ってもらいます。甘くてもっちりのコシヒカリ、香ばしくてさっぱりなのがササニシキ。味だ

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MAMEHICOの短所かつ長所

都会で育ってきたし、都会でカフェもやってますけど、ボクは自然や田舎が好きな人間です。 MAMEHICOがハタケマメヒコとして、北海道で10年以上も土いじりや農園作業をやってきたのも、ボクやボクの周りにも自然好きが多かったからでしょう。改めてそんなことを言うのは、自然が嫌いなヒトって意外なほど多いなって感じるからです。 昔の中国のはなしをします。かつて秦の始皇帝が中国を統一するまで、たくさんの都市国

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ヨシノさんとボク

先日、エトワール★ヨシノのライブを開催した。 ボクには井川啓央という顔と、もうひとつエトワール★ヨシノという顔、いや分身がいる。彼女は年齢不詳のシャンソン歌手で、自分の言葉で詩を紡ぎ歌にして、みなさまにお届けしている。彼女というのだから女性だ。 そんな彼女?と奇想天外な二人三脚(どちらかというと二人羽織)の生活が続いていて、今年でかれこれ8年目になる。 毎年、秋にアルバムをリリースしている。曲数は

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赤いベンガラを塗る

何年か前に岡山の吹屋という街が好きで、よく旅行で泊まりに行ってました。そこは家々の木材がすべてベンガラで塗ってある赤い街です。 いま福岡の糸島にMAMEHICOを作っているんですが、そのときの記憶があって、要所に赤を配置したいと思っています。木材を赤く塗りたいと思っていて、その塗料はベンガラを使った「赤」にしたい。 ところでみなさん、ベンガラってご存知です?ベンガラとは赤い顔料のことで、日本では江

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知る面白さ

東京のMAMEHICOから、桐生に出かけるときは、関東平野をひたすら北上していくわけですが、ボクは横浜に住んでいるので、関東平野を北上するのは新鮮です。都心はどこまでも街が続くんですけど、大宮を過ぎたあたりになると、水田がパーッと広がってくる。それであれ?ってなる。 たしか学校では、関東平野を広く覆っているのは、関東ローム層という火山灰ですよ、栄養分が少ない火山灰が堆積した土地は、水田には向いてま

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糸島のレストラン

福岡の糸島に月に一度のペースで通っている。いま向こうで新しいMAMEHICOを作っているから。ボクは行くまでは糸島は江の島と同じようなサイズだと思っていたけれど、行ってみると、とても大きいことにびっくりした。海があって山があって、九州大学もあって、地元のヒトだけじゃなく東京からの移住者も多くて。いろんなヒトが住んでいる場所だなという印象です。 今回のMAMEHICOは雲孫財団という財団が所有してい

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生活は整理整頓

部屋が片付かないのでと嘆くヒトがいて、「井川さん、何かアドバイスを」、なんて求められましたけど、そうですねぇ、とお茶を濁しときました。望んで片付けないヒトも大勢いるので、他人のボクが、とやかくアドバイスしたところで、聞く耳を持たないはずです。 お店は共有スペースなので、散らかさないよう、掃除しやすいよう、日頃から気をつけています。スタッフにも「一に段取り、二に段取り、そのためには掃除だよ」とうるさ

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幸福寿司

ボクの周りの若いヒトが、こんなことを口にする。「就活で、あの会社に入れたら、絶対に幸せになれると思う」。絶対と断定しておきながら、思うと濁しているところがカワイイ。 ほかにも、「ディズニーランドに行けたら超幸せ。ほかにも推しのライブで応援してるときも超幸せ」。 どうでもいいことだけど、銚子電鉄は「銚子合わせ=超幸せ」という切符を販売して人気だそうだ。北海道の南十勝を走る旧国鉄広尾線には幸福駅という

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代表が語る、MAMEHICOのこれから

カフエ マメヒコは、2005年に三軒茶屋、その後、渋谷にオープンしました。それから18年。東日本大震災、渋谷の再開発、コロナ禍を経て、渋谷のマメヒコは閉店し、2022年9月、メンバーシップ制のイベントカフェ「MAMEHICO」を銀座、神戸と二店同時にオープンしました。あらゆるものを理性と理屈でコントロールしようとする社会に、「もっと自由に、面白可笑しく生きよう」というメッセージを、様々な活動を通じ

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