面白RADIO・2026初夏

こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの池田玲菜です。
MAMEHICOのスタッフとお客さんで作るラジオドラマ『面白RADIO』。2026年初夏号が、ついに配信されました〜!
私は今回も、おなじみのMAMEHICOスタッフ「レイナ」として出演しています。
テーマは「アリストテレス的幸せ」です。
若い女の子の「幸せになりたいんです…」という呟きから始まるお話。
何か困っているわけではない。でも、なんだか心が満たされていない。もうちょっとだけ何かが足りない気がする。
この気持ち、わかる人も多いんじゃないでしょうか?
私はMAMEHICOで働き始める前、20歳くらいまでは、ずっとそんな気持ちを抱えていました。
東京で生まれて、一軒家で育ち、中学受験をして私立校に通っていました。いわゆる「不自由のない環境」だったと思います。
それでも、あの頃の私は、どこか満たされていませんでした。
留学して、海外で暮らせるようになりたい。
大企業に就職してキャリアを積んで、それから本当にやりたいことを考えればいい。
お金も少しは貯めておきたいし、ときどきはパーっと気晴らしもできたらいい。
そんなふうに、未来のことばかり考えていました。
でもその一方で、「今の自分をどうしたらいいのか」は、ずっとわからないままでした。
ギリシャの哲学者アリストテレスは、「いつもの暮らし」がいつも通り行われること、それが幸せなんだと言います。
逆にいうと、「いつも」やらなきゃいけないことが少ない、つまり「暇」があると、人は幸せを感じにくくなるそうです。
MAMEHICOで働き始めてからの自分を振り返ると、今はそんなふうに思うことがあります。
あの頃の私は、たぶん暇だったんだと思います。だから、満たされなかったのかもしれません。
MAMEHICOで働くことは、決して楽ではありません。
黒豆を朝昼晩と火を入れて、4日かけて炊くこと。
檸檬をひとつひとつ手で絞ること。
掃除も毎日の大事な仕事です。
効率だけを考えたら、もっと簡単なやり方はいくらでもあると思います。
それでも、そういう手間のある仕事を積み重ねていくうちに、前よりちゃんと「今日を生きてる」感じがするようになりました。
当然、休みの日も多くないので、「忙しいね」「大変だね」と友人に心配されることもあります。
でも、不思議と、以前よりずっと人生が楽しいんです。
怒られたり、疲れたり、この先どうなるかわからなくて不安になることもあります。
それでも、前の“暇だった頃”より、ずっとちゃんと毎日を生きている感じがします。
今回の『面白RADIO』のメッセージは、そんなMAMEHICOで働く私たちの日常そのものだなって思います。
そして、普段は銀座に集まって収録しているこのラジオですが、今回は、神戸・御影店でも一部収録を行いました。
離れた場所にいても、同じMAMEHICOの時間を共有している。
そんな感覚が、この収録を通してあらためて感じられて、なんだかうれしかったです。
『面白RADIO』2026年初夏号。みなさんの日常の中で、ゆっくり聴いていただけたら。

映像作品やラジオ番組を制作しています。
代表の井川啓央が企画・脚本・演出を手がけ、
お店に集まるヒトたちと一緒につくる。
カフェから生まれる物語を、どうぞお楽しみください。



