時を越えて響く歌

みなさん、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの高杉みずきです。
先日、エトワール★ヨシノさんの一人劇『脱走兵と群衆』を観劇して、とても印象に残ったもののひとつ、劇中歌として歌われていた「バタフライの群れ」について感想を書きたいと思います。
ヨシノさんがこの曲を歌い始めた瞬間に、「聴いたことあるかも…?」という感覚がありました。
記憶をたどっていくと、学生時代に吹奏楽部でコンテスト曲を選ぶ機会があり、そのときに原曲である「Que nadie sepa mi sufrir」を聴いていたことを思い出しました。
同時に、この曲には“ワルツ”の印象も強く残っていました。
でも、劇中で流れた曲は、まるでタンゴのようなリズム。
「オリジナルのアレンジなのかな?」と思って調べてみたら、びっくりしたことがたくさん!
原曲はペルー・ワルツとして紹介されることが多いそうですが、作曲家はタンゴ楽団が演奏する歌謡ワルツとして発表しており、「タンゴ・バルス」というジャンルなのだそうです。
その後、フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフによって「La Foule(群衆)」として歌われ、大きく広まっていった曲なのだと知りました。
学生時代に聴いた音源は、もっとワルツの印象が強かったので、その違いにも驚きました。
ヨーロッパの優雅なワルツとはまた違う、哀愁のある雰囲気。
そして、タンゴ・バルス特有の、人を巻き込むような高揚感や熱狂を感じさせるリズム。
出会いや別れ、決断が連鎖していく物語の世界観にもぴったりで、劇用に変えられた歌詞も相まって、どんどん作品に引き込まれていく感覚がとても印象深かったです。
聴いたことのある楽曲が、時代や国を越えて姿を変え、今度は『脱走兵と群衆』という舞台の中で再び耳に入ってきたこと。
音楽って、こうして少しずつ形を変えながら、誰かの人生や記憶の中を旅していくのだなぁ、と。
しみじみ、しみじみ。
『脱走兵と群衆』を観て、あらためて、ヨシノさんの歌の力ってすごいなぁと感じました。
物語の中で聴くのとはまた違う魅力が、ライブにはあるんだろうなぁ、と。
まだライブを体験したことのない方も、ぜひ一度、その世界を味わってみてください。

エトワール★ヨシノの企画が各地で続きます。
どうぞ肩の力を抜いて、ゆっくりと
ヨシノの世界をお楽しみください。
公演予定
6月13日 (土) 13:00 〜/ 17:00〜 MAMEHICO神戸
7月20日 (月) 12:00〜 南青山MANDALA







