10月20日、紫香邸と神戸のクラファン始まります

紫香邸は築100年へ!神戸はマフィンのお福分け便!

ここに来れば、誰かいる

飯塚 友美2026年10月17日

先日のこと。
シフトに入っていないスタッフの子が、ふらりと三茶店にやってきました。

「あれ? 今日はお休みじゃなかったっけ?」と思っていると、
「小銭が足りてないって聞いたから、両替金を持ってきたの。貯金箱に、ずいぶん貯まった1円玉があったから」とのこと。

あら、ありがとう!
そう言いながら受け取ったのですが……。
顔を見ると、なんだか、いつもより元気がありません。

どうしたのかなぁ、と思っていると、
「……小銭を届けに来た、っていうのは口実。実は今日、どうしても元気が出なくて。ここに来れば誰かいるだろうと思って、会いに来ちゃった。笑」と。

なんだ、そういうことか!
そんな、口実なんか作らずに、来ていいのに……!笑

そう思いつつも、その話を聞いて、私はちょっと嬉しくなりました。

仕事がお休みの日に、わざわざ職場に来る。
普通に考えたら、ちょっと不思議なことかもしれません。
せっかくのお休みなんだから、仕事のことは忘れて、ゆっくり過ごしたいと思う人もいるでしょう。

それなのに、なんだか元気が出ないなぁ、誰かに会いたいなぁ、と思ったときに、MAMEHICOを思い浮かべてくれた。
「ここに来れば、誰かいる」
そんなふうに思ってもらえていることが、なんだか嬉しかったんです。

もちろん、MAMEHICOは職場です。
仕事中には、いろんなことがあります。
忙しくて余裕がなくなる日もあれば、意見がぶつかることもある。
うまくいかなくて、落ち込むことだってあります。

でも、そういう毎日を一緒に過ごしているからこそ、特別な用事がなくても、ちょっと顔を見に行こうかな、と思える関係になることもあるんですね。

何か相談したいことがあるわけでもない。
励ましてほしいわけでもない。
ただ、いつもの場所に行って、いつもの人たちの顔を見て、少しおしゃべりする。
それだけで、なんとなく気持ちが変わることってある気がします。

10月も半ばになりました。
あんなに暑かった夏が嘘のように、朝晩はずいぶん涼しくなってきました。

季節の変わり目って、身体も気持ちも、なんとなく調子が出ない日があります。
そんなとき、無理に元気を出そうとしなくてもいいのかもしれません。
ちょっと外に出てみたり、誰かと話してみたり。
いつもと違う場所に身を置くだけでも、気分ってずいぶん変わるものですよね。

カフェという場所には、そういう役割がある気がしています。
特別な用事があるわけではないけれど、なんとなく立ち寄って、お茶を飲んで。
そして、来たときよりもちょっとだけ元気になって帰っていく。

スタッフにとっても、お客さんにとっても、そんな場所であれたらいいなぁ、と思います。