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虎ノ門ヒルズ駅→霞が関駅

この番組を制作している、井川です。

「ひと駅歩いて」、第2回です。今回は、日比谷線の虎ノ門ヒルズ駅から霞ケ関駅まで。歩くのは、入日茜さんと、日野沙織さんです。

日野さんは、MAMEHICOのスタッフです。いまのスタッフはほとんどが、お客さんとして通ううちにスタッフになったヒトたちですが、日野さんはその数少ない例外。長いこと、お店に立ち続けてきたヒトです。

虎ノ門というのは、いま、街ごと作り変えられている場所です。古くて小さな建物を壊して、どんどん大きなビルに建て替えている。それでも一本裏に入ると、昭和の建物がまだ残っている。そのさなかを、ふたりは歩きます。

入日さんは、福井から東京に出てきたヒトです。東京は夢を叶えに出てくる場所のはずなのに、染まれば染まるほど、自分は何がしたかったのか、わからなくなっていく。そんな話から、入日さんは、いま50になったこと、だんだん曲が書けなくなってきたこと、言葉が散らかったまま、まとまっていかないことを話します。第1回の飯嶋さんの不安と、どこかで地続きの話です。

それに対して日野さんは、とにかく楽しくやること、そうじゃないと続けられない、と返します。MAMEHICOは、やりながら考える、失敗してもいいからやってみる、をずっとやってきた。それは怖くないですか、と入日さんがつぶやくと、怖いというよりは、それを楽しむしかない、と日野さん。

編集していて、いちばん印象に残ったのは、日野さんの言葉です。

変わるのは、結局自分。だけど、そのきっかけを作ってくれるのは、自分ではない誰かでしかない。自分ひとりでは、自分を俯瞰できないから。

ヒトはひとりでは生きられません。共同体の中で、他者と関わって、はじめてヒトになる。昔のギリシャでは、その共同体のことをポリスと呼びました。ふたりが歩いた霞ケ関は、いわば国のどまんなかですが、国は大きすぎて、ひとりの迷いや不安までは、掬いとってくれません。

だから、もっと小さな共同体がいるんです。失敗しても、まあなんとかなるさ、と言える場所。MAMEHICOが用意したいのは、そういう小さなポリスなんです。

まぁ、あとは見てみてください。そして、ぜひあなたの感想も書き込んでください。次も、どこかのひと駅を歩きます。