みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。
MAMEHICOは今年で20周年を迎えます。この20年、語りきれないほどの出来事がありました。
長年通ってくださるお客さまの中には、そんなMAMEHICOの「いろいろ」を一緒に楽しんでくださる方も多く、本当にありがたいことだと感じています。
「いつ来てもメニューが違うね」「今はあれはないの?」 「なんで時間帯によって値段が違うの?」 「お豆賃ってなんなの?席料?カフェで?どうして?」 「マメヒコって、なぜこんなに高いの?」
こうしたお声をいただくことも多々ありました。
MAMEHICOは、常に試行錯誤を重ねながら、独自のスタイルを貫いてきました。
それでも続けてこられたのは、お客さまが温かく見守ってくださり、ともに楽しんでくださったからだなぁと、改めて感じています。
MAMEHICOのお客さまは、静かにお店を楽しんでくださる方が多いと感じています。
多くを語らずとも、ふとした瞬間に会話が生まれ、少し距離が縮まる。
その積み重ねが、お店とお客さまの関係を築いてきました。
たとえば、珈琲を片手に読書をする方、窓際で手帳を広げる方、お気に入りの席でゆったりと過ごす方。
そんな日常の光景の中で、ふとした瞬間にスタッフや他のお客さまと会話が生まれることがあります。
「この本、面白そうですね」「いつもその席にいらっしゃいますね」
そんな何気ない一言から、少しずつ距離が縮まり、お店がただのカフェではなく、心地よい居場所になっていく。
MAMEHICOは、そんな空間でありたいと思っています。
コロナ禍以前は、お店が忙しく、お客さまとゆっくり話す時間がとれないことも多々ありました。
スタッフも、もう少し話したいと思いながら、目の前の仕事を優先せざるを得ない場面が多かったのです。
しかし、コロナ禍の間は、お客さまとお話しする時間が自然と増えました。
「こんなときだからこそ、ゆっくりできて嬉しい」「MAMEHICOが開いていてよかった」
そんなお声をいただくこともありました。
普段は多くを語らないお客さまが、「実はね」と話し始めることもあり、そこにはMAMEHICOが長年培ってきた信頼関係がありました。
あの期間があったからこそ、今のお客さまとのつながりがあるのだと感じています。
そして今、少しずつ日常が戻り、店内が賑わう日も増えてきました。
ただ、かつての状態に完全に戻ることはないかもしれません。
だからこそ、今の状況の中で、MAMEHICOの在り方を見つめ直しながら進んでいく必要があります。
その一環として、MAMEHICOは営業時間を見直し、朝から夜までお店を開けるスタイルに戻しました。
すると、「モーニングはありますか?」という声を多くいただき、求められていることには応えたいと考え、新しくモーニングメニューを始めました。
MAMEHICOのお食事やデザートは「なんでもないけれど、ちゃんとおいしい」ことを大切にしています。
日常の延長線上にあるカフェだからこそ、安心して食べられるおいしさを提供したいと考えています。
先日、モーニングにいらしたお客さまで、お会計を済ませたあと、すぐにお店を出ずに少しの間とどまる方がいらっしゃいました。
窓の外を眺め、静かにかばんの中を整え、小さな声で「よしっ!」と言われてから、ゆっくりとお店を後にされました。
これからお仕事に向かわれるのかな、大変なのかな…、勝手ながら「がんばって!いってらっしゃい!」と思わずにはいられませんでした。笑
何気ない日常の一コマですが、こういう瞬間があることが、カフェっていいなぁと思うところです。
お客さまが、それぞれの時間を大切にしながら、ふっと心を落ち着けられる場所。
そんな場面に立ち会えることが、わたしたちも嬉しい。
今後は、時間帯ごとに楽しめるメニューもさらに充実させていきたいと思っています。
MAMEHICOは、いつでも何か新しいことに挑戦し続けるお店です。
これからも一緒にMAMEHICOを楽しんでくださいね!
