「面白RADIO ‘25.3」変化のきざし

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの水野知帆です。

私がMAMEHICOで働き始めてから、衝撃の連続ですが、そのなかでも特に印象的なのが「面白RADIO」です。
「面白RADIO」は、かつて放送されていたAVANTIというラジオ番組の完全なパロディだそうですが、私のようにAVANTIを知らない者にとっては、とても新鮮で衝撃的でした。

舞台は東京・有楽町のカフェ「MAMEHICO」。現実とフィクションが入り混じった、ユニークなストーリーが展開されます。
カフェの進行役は、博識な紳士客のセツオさん。そして、明るく親しみやすいカフェスタッフのレイナさん。
この二人がナビゲーターとなり、それぞれの分野の専門家たちが常連客として登場し、自由な雑談を繰り広げます。
リスナーである私は、まるでカフェの片隅に座り、隣の席の会話をこっそり聞いているような感覚で楽しんでいます。

こんなことをやろうと言い出すのは、いつものとおり井川さんしかいませんが、出演している面々はみなお客さんなのです。それも全くの素人ばかり。
それなのに、実際にラジオを聴いてみると、素人の集まりという気がしなくて、かといってプロの作品とも違う、なんとも言えない味わい深さがあるのです。

収録は銀座のMAMEHICOで行われていて、出演した方々に現場の様子を聞くと、とても和やかで楽しい雰囲気なんだそうです。
ラジオ収録なので台本を見ながら進められ、間違えてもすぐに録り直しができるので安心。
井川さんがその場で細かく演技指導をするので、初めての人でも特に心配することなく参加できます。
そして何より、MAMEHICOに集まる人たちはみんな優しく、リラックスして収録が進むのだそうです。

少し前の回では、神戸の店長の妻・みゆきさんがCM部分(ぜひ聞いてみてください)に出演しました。
収録は銀座で行われていますが、みゆきさんはリモートでの参加。
セリフはたったひとこと「ヨッシャー!」だけ。短い台詞ですが、井川さんからの細かなダメ出しが続きました。

「ついに最高の境地にたどり着いたときの『ヨッシャー!』で」
「和食屋の大将が『ヨッシャー!』と包丁を持って言うとどうなる?」

私は面白がってその様子を見守っていましたが、何度もしつこくテイクを重ねた結果、私の想像とは全く違う「ヨッシャー!」でOKが出ました。

私は北海道の小さな町で生まれ育ち、何もない田舎が嫌で都会に憧れていました。
田舎は窮屈で、都会こそが自分の居場所だと信じていたのです。
そして、テレビやドラマは、お金と才能のある人たちが作るものだと思い込んでいました。
しかし、MAMEHICOではそんな常識を超えて、ラジオ番組を「遊び」として作っています。
収録に立ち会うまでは、ラジオの舞台裏を想像することすらありませんでした。

井川さんと出会って知ったのは、大切なのはお金や知名度ではなく、一人の情熱と創造力なのだということです。

数日後に、4月号の収録があると聞きました。
次回はどんな回なのか、いまからとても楽しみです。

   

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