今ではすっかり当たり前のように稼働している神戸のお菓子工房。
もともとは一軒の住宅でした。
古い家ならではのガラス窓や木の建具はどこか懐かしく、
あちこちに昭和の面影が残っています。
台所と居間をひと続きにし、壁や床はすべてお菓子製造仕様に張り替え、
広い作業スペースへと生まれ変わりました。

毎日、朝から晩までフル稼働しているオーブンは、
御影店や銀座店と同じ機種です。
すでに廃番になっていますが、東京スタッフのミカちゃんが、
メーカーに残っていた最後の一台を、なんとか手に入れてくれました。
この工房で初めてマフィンを焼いた日。
焼き上がるまで、みんなで何度もオーブンの中をのぞいていました。
少しずつ焼き色がつき、ふっくらとふくらんでいく様子を見ている時間は、
とてもわくわくしたのを覚えています。
扉を開けると、部屋いっぱいに甘い香りが広がりました。

まだ誰も使ったことはありませんが、お風呂もあります。
二階は畳の和室になっていて、お昼寝をするには最高の場所です。
小さな庭には花壇をつくる予定です。
どんな植物が育っていくのか、今から楽しみにしています。
そして、玄関を入ってすぐの応接間には、とても素敵な家具があります。
木でできた大きな棚とテーブル。
初めて訪れた人は、
「工房にこんな立派な家具を置くなんて。すごいねぇ」
と、たいてい驚かれます。
ここでいろんな人との関わりが生まれ、
お茶を飲みながら焼きたてのマフィンを囲み、
ゆっくりお話ができたら。そんな時間を想像しています。
あとは、この立派なテーブルに似合う椅子があれば、
もっと素敵な応接間になりそうです。
井川さん、楽しみにしています。




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