先日、わたしがシフトを上がって客席で仕事をしていると、スタッフ2人が締め作業をしていました。
ところが、何やら揉めている。
ひとりが、「わたし明日お休みだから、あとはできるから帰っていいよ!」と言っています。
親切で言っているんです。
でも、そのとき、ひとりで終わらせるには、なかなかの仕事量が残っていました。
言われたほうも、気持ちはありがたいけれど、この量を残して帰るわけにはいかない。
そう思ったのでしょう。
「いや、最後までやっていきます。ふたりで終わらせて、一緒に早く帰りましょう!」
ところが、言い出したほうは、
「いや、わたしがやるから、帰っていいよ」
「いや、これは一人でやる仕事量ではありません」
……。

お互いに相手を思っているはずなのに、話がまったく噛み合わない……。
こういうこと、実は日頃からよくあります。
よかれと思って言ったことなのに、相手にはうまく伝わらない。
伝わらないから、さらに一生懸命説明する。
でも、説明すればするほど、話がこじれてしまう……。
見かねたわたしも、とうとう間に入りました。笑
言い出した本人は、少しでもみんなに早く上がってもらいたいと思っている。
だからこそ、自分の親切がなぜ問題になるのか、よくわからない。
「いつも、こういうことで嫌な雰囲気になって、分かり合えない気がします。わたしはただ、みんなのことを思って言っただけなのに……。こんな言い争いがしたくて言ったんじゃありません」
そうだよね。
彼女がいつも「みんなのために」と考えていることは、私たちもよく知っています。
でも、自分が「こうしてあげたい」と思うことと、それを実際に相手のためになる形にすることは、別なんです。
相手に早く帰ってもらいたいなら、安心して帰れるように仕事を整理し、残った仕事をどうするか考える。
そのうえで、自分の考えを丁寧に伝える。
ただ「帰っていいよ」と繰り返しても、相手は納得しません。
自分の思いを押し通そうとすれば、かえって空回りしてしまうこともあるんですよね。
そんなやり取りから、話し合いは思いがけず長引きました。
私たちが帰ったのは、結局、夜中……。涙
「早く帰ろう」から始まったこの話し合い。
なんとも、皮肉な話です……。笑
気持ちだけで、物事はうまく進みません。
自分の思いを実現したいなら、どうすれば実現できるのか、状況を整理して段取りを組む。
相手の考えも聞きながら、実際に物事を進めていく。
「思いを、形にする」こと。
それが仕事なんだと思います。
そういう意味で、わたしもリーダーとして、もっとできることがたくさんあるなぁ、と気づかされる出来事でもありました。
とほほ……。



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