10月20日、紫香邸と神戸のクラファン始まります

紫香邸は築100年へ!神戸はマフィンのお福分け便!

店の基準を守るということ

飯塚 友美2026年10月19日

月に一度の臨時休業の日。
この日は、メンテナンスのためにお店を一日閉めて、スタッフみんなで集まるようにしています。

大きな掃除や修理をしたり、ミーティングやレクチャーをしたり。
やることは、その時々で違います。

10月の臨時休業日は、ちょうど神戸や紫香邸のスタッフも東京に来ていました。
久しぶりにみんなで集まり、それぞれのお店が抱えている課題について話すことができました。

みんな、それぞれの場所で、自分の課題と向き合っています。
そして、私にも課題があります。

お店の内側で働いていると、どうしても、スタッフのいろいろな事情が見えてきます。
まだ仕事に慣れていなかったり、思うように調子が出なかったり。
一生懸命やっていても、なかなかうまくいかないことだってあります。

一緒に働いているからこそ、そういう事情もよくわかる。
だから、お店として出すもののクオリティにも、つい、その事情を汲み取ってしまいそうになることがあります。

でも、ふと考えるんです。
それは、お客さんには関係のないことなんですよね。

客席が気持ちよく整っていて、スタッフが感じよく、飲み物も食事も、いつ来ても美しく、おいしい。
私たちは、そういうお店でありたいと思って、日々仕事をしています。

もちろん、働く人にも、それぞれの事情があります。
それを理解することも、一緒に働く仲間として大切なことです。
でも、事情を理解することと、お店として大切にしている基準を曖昧にすることは、別なんですよね。

例えば、ほんの少し盛り付けが乱れていたり、客席の整え方がいつもと違っていたり……。
お客さんには気づかれない程度のことだって、たくさんあります。

でも、そういう小さなズレを、
「今日は忙しかったから」
「まだ慣れていないから」
「一生懸命やっているから」
と、その都度見過ごしていたら。

いつの間にか、それが、お店の当たり前になってしまうかもしれません。

だから、どんな事情があったにせよ、気づいたときには、きちんと伝える。
とはいえ、これがなかなか難しい。笑

相手が頑張っていることを知っていると、つい遠慮してしまったり。
今は言わなくてもいいかな、と思ってしまったり……。

「こんな小さなことまで」と思われるかもしれないけれど。
それでも、一つひとつ見過ごさずに、口を酸っぱくして伝えていくこと。
これは、店を守る上で、本当に大切なことなんだと、最近になって、ようやく腑に落ちてきました。

私は子どもの頃から、どちらかというと調和を重んじるタイプで、細かいことをいちいち指摘するのが、とっても苦手です……。
できれば波風を立てずに、みんな気持ちよく仕事ができたらいいなぁ、と思ってしまう。

でも、目の前の波風を避けているうちに、お店として大切にしていることが少しずつ崩れてしまったら、それこそ本末転倒です。

相手を思いやることと、言うべきことをきちんと伝えること。
その両方ができるように、まずは自分が変わらなくちゃいけないなぁ。

そんなことを思っている、今日この頃であります。