こんにちは。MAMEHICO神戸・御影スタッフの池田さくらです。
神戸のMAMEHICOがちょうど一周年を迎えた頃のこと。
井川さんが店長のシゲさんとみゆきさんにむけて、ふと口にしたひとことがありました。
「僕はこの二人を信頼している。」
何気ない会話の中のひとことでしたが、なぜか強く心に残りました。
信頼って、なんだろう。
私はMAMEHICOで働きながら、その答えをずっと探しているように思います。
シゲさんとみゆきさんは、まったく別の仕事をしていたところから、井川さんとの出会いをきっかけに、それまで積み重ねてきたものを手放し、一からMAMEHICO神戸を始めました。
東京から離れたこの場所で、お店を任せるのは、井川さんにとっても大きな決断だったはずです。
なぜ、このご夫婦と一緒にお店を作ろうと思ったのか。以前、その理由を聞いたことがあります。
「自分が恥ずかしいと思うようなことも、臆することなく出せる純粋さに惹かれたんです。
あ、この人たちならお店を任せられるって、そう思いました。」
その答えに、私はとても納得しました。
いつも真っ直ぐにお店と向き合っているふたりの姿を、間近で見ているからです。
MAMEHICOは、お互いの信頼を持ち寄る場所。
でも、それはただ美しい言葉のイメージだけではなく、ときに自分の弱さや、見せたくない部分をさらけ出すことで生まれるものなのかもしれません。
私自身、もともと負の感情を人に伝えるのが苦手でした。
「嫌われたくない」という思いから、言いたいことを飲み込んでしまううちに、気づけば孤独を感じるようになっていました。
取り繕ったままでは、この場所にいられなくなる——。
そう思ったある日、思い切って自分の気持ちをぶつけてみたのです。
すると、ふたりはあっけらかんと受け止めてくれました。
決死の覚悟だったので、拍子抜けするほどでした。
あの日から、「どんな自分でもここにいていいんだ」と感じられるようになり、少しずつ、正直な言葉を交わせるようになっていきました。
私の中で「信頼」という言葉が、ようやく輪郭を持ちはじめた瞬間でした。
神戸のMAMEHICOには、今日も変わらず、渡辺夫婦が笑顔で立っています。
ふたりの想いは、とてもシンプル。
「MAMEHICOの哲学を、たくさんの人に伝えたい。その橋渡しをしたい。」
そんなふたりとゆっくりお話ができるイベント、「MAMEHICOの夜」が始まります。
普段は18時で閉店のMAMEHICO神戸ですが、この日だけは特別に、夜の時間をゆったりお楽しみいただけます。
シゲさんとみゆきさんもエプロンを外して、ちょっと寛いだ雰囲気でお迎えします。
美味しいお茶と、ちょっとしたごはんをご用意してお待ちしています。
ぜひ、おふたりに会いに来てください。
そして、あなたのことを、あなたらしい言葉で話してみてください。
この場所で一緒に「信頼」を見つけられたなら、それはとても嬉しいことです。

2025.4.18
MAMEHICOの夜
MAMEHICO神戸・御影にて
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