東京のMAMEHICOから、桐生に出かけるときは、
関東平野をひたすら北上していくわけですが、
ボクは横浜に住んでいるので、
関東平野を北上するのは新鮮です。
都心はどこまでも街が続くんですけど、
大宮を過ぎたあたりになると、
水田がパーッと広がってくる。
それであれ?ってなる。
たしか学校では、関東平野を広く覆っているのは、
関東ローム層という火山灰ですよ、
栄養分が少ない火山灰が堆積した土地は、
水田には向いてませんよ、と習った記憶がある。
けれど眼の前には見渡すかぎり水田が広がってる。
自分の知識と体験したものが違ってるのは
気持ちが悪い性分なので調べてみたんです。
それでわかったことは、関東平野と一口に言っても
「沖積低地」と「洪積台地」に分けられるんだと。
「沖積低地」というのは、
川が削ったり堆積を繰り返したところで、
こういうところは水田として利用されてることが多い。
利根川が氾濫すると、たびたび洪水に襲われてきた
「沖積低地」が、今も水田として
広がっているというのがわかりました。
一方、「洪積台地」は低地より一段高い場所に
広がる平坦地で、水が得にくい。
よっていまでも畑として
利用されていることが多いのだとわかりました。
埼玉を過ぎて群馬あたりに入ると、
うどん屋さんが多いんですね。
なんでお米が採れるところでうどんなんだ!?
長野とか山間に行くとそば処ってあるけど!?
このあたりは昔から、夏は水田でお米、
冬は小麦を栽培する二毛作が盛んだったと、
調べたらわかりました。
米は売り物で養蚕とともに、
主な収入源で、くず米も大事にして、
農家がお米を口にするのは特別な日だけだったと。
その代わり、小麦はそんな農家の普段の食事を
支えた食材で、うどんやまんじゅうなど、
色々と姿かたちを変えて食卓に登場したんだと。
なるほどなぁ。だから、水田地帯でもうどんかぁ。
知らなかったことを知るのは面白いです。