香りを閉じ込めたアイコ

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影 店長の渡辺 臣将(しげまさ)です。

暑くなってくると、アイスコーヒーをご注文いただく機会がぐんと増えてきます。
この時期、お客さまからよくいただくのが、こんなひと言です。
「MAMEHICOのアイスコーヒーって、香りがぜんぜん違いますね」

たしかに、MAMEHICOのアイスコーヒーは「作り置き」ではありません。
一杯ずつ丁寧に淹れる、「挽きたて・淹れたて・冷やしたて」の“三たて”が基本。
その香りと鮮度こそが、MAMEHICOのアイスコーヒーの命なんです。

使用しているのは、札幌の焙煎士・菊地さんが焙煎してくれた高品質なコーヒー豆。
手間と時間のかかる「ダブル焙煎」によって、豆本来の渋みやえぐみが取り除かれ、雑味のない澄んだ味わいに仕上がっています。

MAMEHICOでは、深煎りと中煎りの豆を独自にブレンドし、アイス専用に調整。
それを中細挽きにしてドリップすると、ふっくらとコーヒードームが立ち上がり、もこもこと泡立って、香りがふわっと広がります。

焙煎から時間が経った豆では、こうはいきません。
香りのピークを逃さないように、ゆっくりとお湯を落としていく──それが、MAMEHICO流の淹れ方です。

そして、仕上げは一気に。
熱伝導の良い銅のグラスに、氷をたっぷり詰め、淹れたてのコーヒーをザーッと注ぎます。
この“急冷”によって、立ち上がった香りをぎゅっと閉じ込めるんです。

香ばしくて、キリッと冷たくて、それでいてどこかやわらかい。
そんな絶妙なバランスのアイスコーヒーが、目の前で出来上がります。

ちなみに、MAMEHICOのアイスコーヒーには、ほんの少しだけ“きび砂糖”が加えられています。
この「微糖仕上げ」が、香りをふわっと引き立ててくれるんです。

このアイスコーヒーのことを、僕たちはキッチンで「アイコ」と呼んでいます。
無糖のものは関西風に「レーコー」ならぬ「レイコ」。
オーダー表に「アイコ、アイコ、レイコ、アイコ」と並ぶと、ちょっとした詩のようで、つい笑ってしまいます。

そういえば、以前お手伝いで来てくれていた“アイコちゃん”がいたときは、「アイコ!」と呼ぶたびに「はいっ!」と返事をしてくれて、それもまた、微笑ましい出来事でした。
(内輪ネタですみません)

僕たちのこだわりと愛着が詰まった一杯。
この夏はぜひ、「アイコ」を味わってみてください。

 

ご自宅でもどうぞ。
オンラインショップにて販売中。
■ アイスコーヒーブレンド
1kgパック

+2

このページについてひとこと。この内容は公開されません。