こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの草ヶ谷美香です。
MAMEHICOのアイスコーヒーは、通称「アイコ」と呼ばれています。
そのアイコをお出しする銅のグラスは、開店当初から変わらず使い続けているもの。
井川さんがニューヨークのインド人街で見つけてきたもので、他の食器が少しずつ入れ替わっていくなかでも、このグラスだけはずっと現役です。
なぜこのグラスだけが残っているのか──それは、割れないからです。笑
最近では、接客した若いお客さまが「このグラスで飲みたくて来ました!」とSNSで見かけた写真をきっかけに来店されたこともありました。
さて、この銅グラスに注がれるアイスコーヒーは、MAMEHICOならではのつくり方をしています。
深煎りの珈琲豆をベースに、ほんの少しだけ別の豆を加えて、味に奥行きを出しています。
香りとコクのバランスを整えた珈琲を、しっかり濃いめに淹れて、熱いうちに一気に冷やす──そんな手順です。
ここでいちばん大切なのが、「氷をケチらないこと」。
冷たいグラスに山盛りの氷を入れておかないと、注いだ熱々の珈琲で温度が一気に上がり、氷はすぐに溶けてしまいます。すると味はぼやけ、水っぽい一杯に。
逆に氷がたっぷりあれば、温度の上昇を抑えられて、最後まで香りよく、輪郭のはっきりした珈琲を楽しめます。
飲み終わる頃にも氷がしっかり残っている──それが、MAMEHICOの理想とするアイスコーヒーです。
アイコには、ほんの少しの砂糖を加えています。
これは、甘くするためというより、珈琲の香りを引き立たせるため。このほんのちょっとの砂糖が、驚くほどいい仕事をしてくれるのです。
(もちろん、ご希望の方には無糖でお作りしますが、私は断然「微糖」派です)
正直に言うと、私はもともと珈琲がちょっと苦手でした。
でも、「砂糖は香りのために使うもの」と教えてもらってから、考え方が変わって、珈琲を美味しく感じられるようになったんです。
これも、MAMEHICOに入って教わった大事なことのひとつです。
そしてもう一つ、わたしのおすすめは、生クリーム。
最初はそのままの濃厚な香りを楽しんで、途中から少しずつ生クリームを加える。
味の変化を楽しみながら飲むのも、アイコの醍醐味です。
ふだん「ミルクください」と言われると牛乳をお出ししていますが、「生クリームで」と言ってくだされば、喜んでご用意します。
蒸し暑い日が増えてきて、冷たいドリンクが恋しくなるこれからの季節。
香りと味わいをぎゅっと凝縮したMAMEHICOのアイコ、ぜひ一度お試しください!
