東京の街でカフェをやってるボクがいうのも何なんですがね、掃いて捨てるほどカフェがあるけども、ほんとうにそんなにいるんですかね?
どの駅前にも、どの通りにも、カフェ、カフェ、カフェ。統計によると、コンビニよりも多いそうです。
しかし、その大半はチェーン店です。
スターバックスを筆頭に、「ワタシたちは、サードプレイス(Third Place)でございます」を掲げてる。
自宅でも職場でもない、第三の居場所。
コーヒーを片手に勉強してもいいし、パソコンで仕事してもいい。
誰にも干渉されずに、時間を過ごせる場所。
駅前の好立地。Wi-Fiも、電源も完備。
もはや彼らは「喫茶店」ではなく、都市のインフラでしょう。
とてもよくできたシステムだと思います。
そんな高均質化されたサービスに、ボクたちMAMEHICOは勝てるんでしょうか?
効率、価格、立地──あらゆる面で、勝てる要素がありませんね。
さらに追い打ちをかけるように、人件費の上昇、仕入れの高騰、家賃まで上がってる。
もう、ボクたちが立ち行かなくなる日が、すぐ眼の前に来ている。
「さよなら、MAMEHICO。20年間、よく頑張ったほうよ」
でも実は──こうなることは、15年以上も前から、わかってたんです。
ボクは、いわゆる「飲食店の常識」みたいなものを持たずにMAMEHICOを始めたから、早い段階で気づいてました。
ナショナルチェーンの台頭に、正面から勝負しても勝てるわけがないと。こりゃ、無理ゲーだわな、と。
だからといって、チェーン店を真似しようとは全く思わなかった。
むしろ、大きいところじゃできないことで自分でも面白いと思えるものを、いろいろと試してみた。
「そんなやり方、続くわけがない」
「馬鹿なんじゃないの?」
近くにいたヒトが、ひとり、またひとりと離れていく。
だけど、ボクは腹をくくっていました。
「MAMEHICOを続けたいのであれば、スタッフだけでお店をまわしていくことは限界がある。ボクたちは珈琲やケーキのほかにも価値を生み出し、『関わりたい』と思ってくれるお客さんを集めて、彼、彼女たちに手伝ってもらえる道を模索しよう」と。
お金があるのにケチって払わないんじゃないですから。
払いたくても、払えないのだから、とくに罪悪感もありません。
なくなりつつあるもの、けれど価値あるものを残したいという思いは、誰だって持ち得る思いですから。
そうして生まれた企画が、『ハタケマメヒコお手伝い』であり、『檸檬絞り隊』や『クッキー詰め隊』、さらには連ドラ『ノッテビアンカ』の制作だったんです。
そしたらですね。
やってみて分かったのは、楽しみながら手伝ってくれるヒトが、思いのほかいたこと。
そして「関わって」くれたヒトは、コロナのときには「支えて」もくれたんです。
このやり方を「やりがい搾取」とか「タダでヒトを使うなんてけしからん」とか、陰口を叩いたヒトがいたのも知ってます。
でも、ボクはとくに無理強いしたこともないし(覚えてないだけかも)、むしろお手伝いしてくれたヒトから「成長の機会をくれてありがとう」と感謝されて、「いえいえこちらこそ助かってますのよ」と、互いに気持ちのいい関係を続けてこれた経験があるんです。
だから外野は黙っとれという感想しか無い。
さて。
MAMEHICOに「ちょっと関わってみたい」と感じてくれる方に向けて、MAMEHICOでメンバー説明会を開きます。
何ができるのか、どんな関わり方があるのか──興味があったら話を聞きにきてください。
無料ですから、気軽に覗いてみたくらいの気持ちでかまいません。

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