みなさん、こんにちは。MAMEHICOスタッフの草ヶ谷美香です。
今、MAMEHICOでは福岡県糸島市のハム屋さんの『糸島ソーセージ』を使ったランチプレートをお出ししています。
私は去年一年間、糸島に住んで新しいMAMEHICOを作っていたんですが、その準備のなかで見つけたお店が『糸島ソーセージ』なのです。
車で走っているとき、たまたま味のあるログハウスを見つけ、なんだろうと覗いたお店が、それなのでした。
伺ってみると、30年前から糸島で本場ドイツの伝統製法を用いて、ソーセージやハムを作っているお店らしく、地元ではとても有名なお店なのでした。
敷地には売店とソーセージ工房があり、売店にはものすごいたくさんの商品が並んでいて、見ているだけで楽しいのです。
とくにソーセージが好きというわけではない私でさえ、思わず興奮してしまうほどです。
様々な形、鮮やかな色、それぞれ肉の部位や、使用するスパイス、燻製の仕方まで違うようで、店内に並んだたくさんのソーセージやハムも、土日のお客さんでほとんど売り切れてしまうそうです。
長年通ってくるお客さんは、それぞれ自分好みのソーセージがあると聞いて、私は関心しきり。
最近糸島が全国的に有名になってると言ったって、工房の前の道は、畑や田んぼで、誰も歩いていないような田舎道なんですよ。
スタッフの皆さんに、おすすめのソーセージのことを尋ねると、みなさん、自分推しを説明してくれます。
自分流の食べ方なども熱心に教えてくださって、このお店を愛しているんだなと感じました。
このお店は、豚を飼育する養豚家だった社長さんが、一念発起してハムやソーセージ作り始めたお店だそうです。
「こだわりの強い社長さん」と、店員さんは皆口を揃えておっしゃいます。
とくに製法や材料には妥協を許さない方なんだそうで、その結果、長く愛されるお店になったのはいいけど、「儲かってるわけじゃ、ぜんぜんないんですよ〜」と笑う姿が印象的でした。
自分たちの仕事に誇りを持ってらっしゃるお店なんだなと思います。
私も僭越ながらMAMEHICOでの仕事は、誇りを持って続けていけたらなと日々思っているのです。
そういう店が私はかっこいいと思うし、私もどうせ仕事するならそういう風でありたい。
なので勝手に親近感を感じたんですね。
そこで私も、東京でMAMEHICOというカフェのスタッフであること、いま糸島に新しいお店を作っていること、私たちも素材を大切にしてきたこと、人とのつながりをお店づくりに生かしたい、など負けじと熱くお伝えしました。
その後も何度か工房に足を運び、それが実って、東京と神戸のMAMEHICOで『糸島ソーセージ』を使うことになったのです。
MAMEHICOでは、偶然の出会い、セレンディピティを大切にしています。
どれだけ大切にしているか?会社名にしているほどです(笑)。
MAMEHICOでは、目的ありきで行動するんじゃなくて、『これってなんだろう?』『なんだか面白そう!』という直感や好奇心に従って行動しようと、日頃からみんなで話しています。
そしてスタッフもそういう人が集まっています。
私もまず足を運んで、触れてみたり、匂いを嗅いでみたり、そこから始めたい。
そういう直感が、時間を経て大きな出来事につながる経験をMAMEHICOで何度も目の当たりにしました。
井川さん自身がよく「行き当たりバッチリ」と言ってるので、私もいつの間にか口癖になりました。
そんな私が見つけたソーセージと、新宿のまんなかで、薪を使ってパンを焼いている塩見さんのパンを楽しむ会、ぜひ、ご参加お待ちしています。
2025.2.15
「窯焼きパンと特別ソーセージを楽しむランチ会」
MAMEHICO東京・銀座にて
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