みなさん、こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長シゲちゃんの妻のみゆきです。
朝起きて、窓から神戸の街や海を眺めながらお茶を飲み、制服に着替えてお店に向かう。
店内を整え、仕込みを終え、お客さまをお迎えする。
毎日同じことを繰り返しているようだけど、気温や湿度、行き交う人々の足取りや声、差し込む光の加減…、一瞬一瞬変わっていく空気の表情がある。
そんな日常が、私はとても好きです。
お客さまにも心地よい日常を過ごしていただきたいという思いで、お店に立っています。
清潔で美しい店内。
季節の花が飾られ、オーダーメイドの無垢材で作られた机や椅子に、ゆったりと座っていただく。
鮮度のいい豆を挽き、一杯ずつ丁寧に淹れる珈琲。
良質な材料を使い、手間暇かけて作られたデザートや食事。
ほのかに優しい香りが漂い、冬はあたたかく、夏は冷たいおしぼりで、ほっと一息ついていただく。
自然の中で、思わず深呼吸したくなるような心地よさを感じていただきたい…。
そんなお店の日常を、もっと心豊かな時間にできないか。
そんな思いから生まれたのが、「御影MAL」〜MAMEHICO Acoustic Live〜です。
コンサートホールやライブハウスのように、音楽を聴くことを目的とするのではなく、MAMEHICO神戸の日常にそっと寄り添う音楽とともに、食事やデザートを楽しんでいただく時間。
そんな御影MALにぴったりのゲストとして、アコーディオン奏者のかんのとしこさんをお招きします。
かんのさんが初めてMAMEHICO神戸に来てくださったとき、「このお店にいるお客さんは、生活を楽しんでいるように感じる。
そのみなさんの暮らしにそっと寄り添いながら、よりリラックスして過ごしていただける時間になるお手伝いができたら。」とおっしゃいました。
かんのさんは、演奏するときに技術的なことは考えないと言います。
温泉につかるように、リラックスしてのびのびと、その人らしくいられる空気を作りたい。
普段はシャイで、積極的に自分から声をかけるのは苦手だけど、アコーディオンを弾いているときは、そこにいる人たちと仲良くなりたいという気持ちで、楽しく音を奏でられる。
アコーディオンは電気を使わず、空気の振動だけで音を届ける楽器。
だからこそ、演奏者の心の状態がそのまま音に表れる。
かんのさんは、「友達になってもらえるような美しい音をいつでも奏でられるよう、毎日を大切に過ごしている。」と言います。
お店で過ごす時間も、音楽を奏でるひとときも、同じ繰り返しに見える日常の一部。
でもその一瞬一瞬をよく感じてみると、小さな美しさに気づく。
そうして生まれるあたたかい気持ちをお客さまにも届けたい。
かんのさんがアコーディオンに向き合うように、私もこのお店に立ちながら、そんな日常を丁寧に紡いでいきたいです。

2025.4.19
【御影MAL】〜MAMEHICO Acoustic Live〜
アコーディオン奏者・作曲家 かんのとしこ
MAMEHICO神戸・御影にて
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