こんにちは!MAMEHICO東京スタッフの前島由紀です。
以前、MAMEHICOでは「お弁当クラブ」というものがありました。
予約してテイクアウトしたり、お店でお弁当を食べたりできる仕組みです。
お弁当なのに、なぜか店内で召し上がる方が多かったんです。
熱々のメニューも選べるのに、冷えたお弁当を店内で食べるその心は──。
きっと、井川さんの料理には「美味しい」だけじゃなく、哲学や想いがいっぱい詰まっているからだと思うのです。
たとえば──
お弁当によく使われる仕切りを使わないこと。
これは、隣り合うおかずやご飯がうまく調和するように、おかずを配置しているからです。
隣に味が移っても、むしろより美味しくなるように工夫されています。
ちゃんとした調味料を使うこと。
お弁当はとかく濃い味になりがちですが、MAMEHICOのお弁当は添加物を一切使っていません。
自分の家族の健康を思うような気持ちで作っているのです。
美しい曲げわっぱのお弁当箱であること。
長く使い続けられる容器と、それにまつわるお客さんとスタッフのやりとり。
あえて関係性を作ることの面白さがありました。
以前は杉の曲げわっぱを使っていて、長く使ううちに経年変化で黒ずむこともありました。
それを丁寧にお客さんに説明し、理解していただき、信頼関係のもとで成り立っていたのが「お弁当クラブ」でした。
お弁当の感想をチャットで作り手に伝えられること。
私も当時、会員のひとりでしたが、ただ食べて終わりではなく、感想を伝え合えるのが楽しかったです。
「美味しかったです。」「ありがとう。」「この味付けは何ですか?」など、気軽に言葉を交わせました。
その日に同じお弁当を食べた人ともチャットグループでつながり、感想を共有できました。
時には作り手そっちのけで、食べた人たちだけで盛り上がることも(笑)。
そんなやりとりもまた、楽しい時間でした。
そして、私が一番すごいと思うところ。
それは、料理のバランスが素晴らしいということです。
これは真似できないくらい、いつも「すごいなぁ」と思っていることです。
カリカリ、ホクホク、もっちり、甘い、酸っぱい、辛い──全体の調和がとても良く、お腹も心も本当に満たされます。
井川さんは「口中調味」と呼んでいますが、口の中で合わさった時の美味しいバランスまで考えられているんですね。
そんなMAMEHICOのお弁当クラブ。
コロナをきっかけに、いつも来てくれるお客さんの身体を思って始まったものでしたが、時が経ち、日常が戻る頃、メンバーに惜しまれつつも一旦終了しました。
ですが、「またあのお弁当が食べたい」というお声をいただき、MAMEHICOのお弁当が再び始まったのです
もっちりと甘みのある玄米ご飯を中心に、ご飯が進むおかずは鮭と牛肉の2種類からお選びいただけます。
お店で食べても、テイクアウトでも、お好きな場所で召し上がってください。
きっと心も身体も大満足していただけるんじゃないかなと思います。

MAMEHICO特製お弁当
平日12〜14時
カフエマメヒコ三軒茶屋店にて
数量限定でご提供しています。
各店にてご予約もできます。