「べき乗則」が教えてくれたこと

こんにちは、MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。

以前、井川さんの『天才よち丸ラジオ』で「べき乗則」という考え方を教わりました。
これは、上達や成長というものは、私たちがよく思いがちな「やった分だけ少しずつ上手くなる」という比例的なものではない、という考え方です。

井川さんによると、上達は、最初に10回取り組めば成長を感じるかもしれない。
しかし、次に同じくらい成長するには100回、その次には10000回と、成長のために必要な経験値や時間が、倍々ではなく、何倍にも膨れ上がっていく。
ということは、頑張っているのに、突然、伸び悩んだり、思うように成果が出なくなったりする、いわゆる「スランプ」は、このべき乗則から見れば、起こって当然の現象なのだというのです。
それは誰にでも必ず訪れる壁であり、「スランプ」の意味や原因を無理に探す必要はないと。
井川さんは、「スランプに意味はない。ただの通過点だよ」と教えてくれました。

つまり大切なのは、そこで立ち止まって悩み続けることではなく、いつもやってることを、地道に続けなさいというのです。
そうやって続けていけば、あるときまた階段を一段上がるように、成長の瞬間が訪れると。

私も今、この言葉を支えにしています。
理由を探して落ち込むより、次にどうするかを考え、目の前の仕事に手を動かし続けています。

井川さんが神戸に来たとき、この「べき乗則」を信じて、守ってますと報告すると、「『べき乗則』を活かすのは誰といるかが大切なんだよね」と言いました。
選手には温かいコーチがいるんだという話もしてくれました。

そのときはあまり意味が分かっていませんでした。でも今はちょっとだけ分かった気がします。
この1年、店長をはじめとする周りのスタッフが、自分の失敗にも、根気強く向き合ってくれたから、続けてこられているのは間違いないからです。

働き始めたころ、慣れない環境で、今思えばどうということのない失敗が重なりに重なり爆発、泣いて店を飛び出した時もありました。
ほかにも自分勝手なやり方をして、大きな失敗をし(それも忙しいイベントの真っ最中)、「今すぐ出てけ!」と店長から店を追い出された時もありました。
こんな私でも、周りの人たちが見捨てず根気強くそばで支えてくれたお陰で、「べき乗則」を実践できているのだとわかります。

そんな時間を過ごす中で、自分が働く理由も変わってきました。
以前は自分がMAMEHICOにしがみつきたいからという理由で働いていました。
今は自分と向き合ってくれたみんなに、少しでもいいから恩返ししたいという気持ちのほうが大きくなりました。
まだまだ自分の実力も足りませんし、出世払いで返していくしかないんですが。笑
もっとやらねばと思います。この人たちのためなら、100回、1000回、10000回の努力も苦ではありません(と気持ちでは思っています笑)。

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