みなさん、こんにちは。
MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺 臣将(しげまさ)です。
MAMEHICOでおなじみの「キーマカレー」に加えて、この春から新たに「チキンカレー」が登場しました。
名前だけ聞くと「ふつうのチキンカレーかな?」と思われるかもしれませんが、そこはMAMEHICO。
材料にもこだわり、手間ひまを惜しまず、丁寧に作っているのです。
まず、使っている鶏肉は「丹波の赤鶏」。
この赤鶏は、一般的な鶏よりもゆっくり時間をかけて育てられており、筋肉がしっかりついて、旨味も深く、身もぷりっと締まっています。
だからこそ、ひと口食べたときに「おっ」と驚くような、滋味深い味わいがあるんです。
さらに、その赤鶏の皮や筋、余分な脂を丁寧に取り除く「肉磨き」と呼ばれる作業も欠かせません。
これがまた時間のかかる工程なので、腰を据えて定休日に行います。
地味だけれど、とても大切な工程で、カレーの仕上がりや口当たりを大きく左右するんです。
玉ねぎも、じっくり時間をかけてローストします。
ただ炒めるのではなく、飴色になるまで何度も鍋を返しながら、ゆっくり甘みを引き出していく。
この作業がカレーの味わいの決め手になるので、本当にじっくりと。
その間、キッチンはまさに灼熱地獄。あまりの暑さに、今年は換気扇を2倍の風量のものに変えました(笑)。排気量が上がったので、音も大きくなり、そのせいで、小声のスタッフ・さくらちゃんの声がまったく聞こえなくなりました。まったくコミュニケーションが取れんのです。
風通しが良くなって、風通しが悪くなったら元も子もありませんよね(笑)。
スパイスは、クミンシード、カルダモン、にんにく、コリアンダー、シナモン、ターメリック、チンピ、フェネグリーク、ナツメグ、フェンネル、赤唐辛子、ジンジャー、クローブ、スターアニス、甘草、ブラックペッパー…。
数えきれないほどのスパイスを独自に調合しています。
仕上げにはバターを加えて、香りとコクをふわりと引き立てる。
まさに、“本格チキンカレー”の名にふさわしい香り高い一皿になりました!
今回は、副菜にもひと工夫。
玉ねぎを使ったアチャールもご用意しています。
アチャールとは、南アジアの漬物のようなもので、スパイスと酢、塩でマリネしたピリッと酸味のある副菜です。
MAMEHICOではこれに、メキシコの国民的調味料「タヒン」とカイエンペッパーを加えてアレンジ。
チキンカレーの旨味を引き立てるどころか、これ単体でも思わず箸が止まらなくなるような、クセになる味わいに仕上げました。
こうして手間ひまかけて生まれた、MAMEHICOの「特製チキンカレー」。
一皿の中に、夏の陽射しと香り高い異国の風、そして丹念な手仕事がぎゅっと詰まっています。
これから暑い季節、このチキンカレーをぜひ味わっていただきたいです。
きっと、やみつきになりますよ。
みなさまのご来店を、心よりお待ちしております。
