最近、ボクたちのところもスタッフが足りなくてですね。
東京も、神戸・御影も、それから紫香邸も。
これまでは求人広告を出して採用するという形をとってきたわけですが、「採用」という枠組みだけでヒトを募ると、なかなかMAMEHICOに定着しないよなっていう課題があったりするわけでして。
大切なのは「たくさん募集が来ること」ではなくて、「相性が合うヒトから募集が来ること」ですから。
最近は、近くにいるメンバーさんと目が合ったら採用しようという意向に変わってきています。
まずはそのヒト自身の人間性を知った上で、良い関係を結べないかと模索したりしてね。
そうなると、どうしても「生い立ち」の話になることが多いわけです。
ボクはよく「どんな育ち方をしましたか?」と聞きます。
すると、本当にいろんな幼少体験を持っているヒトがいて、中には「そんな大変な環境で育ったの?」と驚くような話もある。
例えば、小さい頃から塾に通って、習い事もたくさんさせてもらって、有名校に入って…という「プラスの経験」を積んできた子が、プラスばかりを持っておとなになったかというと、そうでもないですよね。
座学ばかりで育ったせいか、包丁が持てないとか、物を強く引っ張れないとか、身体性が伴っていないことも間々あります。
一方で、親が育児を放棄しているような家庭で育った子が、幼い頃から家事を切り盛りしてきたせいか、ものすごく自立していたり、深く内省化できていたりもするわけです。
幼少期のマイナスの体験が、ダイレクトにそのヒトにとってマイナスの経験となるわけでもないんですね。
採用という観点で見つめてみると、マイナスの体験っていうのは、あながち悪いことばかりに働くとも限らない。
なんなら、ヒトを成長させる上では、マイナスの体験のほうがプラスよりうんと必要なんじゃないか。
辛い思いをした体験が、巡り巡ってその子の成長の糧になっていることは実際にあるわけです。
そりゃ親心としては、自分の子供にできればマイナスの体験なんてさせたくないと思うものでしょう。
でも、そうやってマイナスを避けたとして、それがかえってその子の成長を阻害している可能性があるとしたら、親の心子知らずで、皮肉なものです。
社会としても、子供が少ないせいか、親が「プラスの体験」を推奨しすぎている気もします。
ただ、採用するうえで、一つポイントがあります。
そんなマイナスの体験をしたヒトでも、「楽天的」なものを持っているかは大事な気がします。
マイナスの真っ只中で悲観的になるのは割合と普通のことですが、逆境でも自分の中の「不安」を消し去る、つまりコントロールできるスキルは重要です。
いざ子育ててみれば、子供が「不安」を感じすぎない育て方やケアは大事だと思います。
例えば、自営で家業が破産するという大きなマイナスの経験をしても、「破産くらい大したことないよ」と明るく笑い飛ばす環境で育てば、その子は将来起業する時も「失敗したらどうしよう」なんて不安に怯えることはないわけで。
「不安」をコントロールできれば、次々に起こるマイナスの体験さえ、その子は楽しんで糧にしていけるんじゃないでしょうか。
結局、プラスの体験が良い、マイナスの体験も大事だなんてはなしじゃなくて、子供に「不安」をコントロールさせる、「まあ、大丈夫でしょ」と思わせる心を育てることが大事って話ですね。
そんな「不安をコントロール」できるヒトを求む。
ともにMAMEHICOを創っていきたいものです。
天才よち丸ラジオ/vol.624 マイナスの体験



