三軒茶屋 神戸 桐生やってます。モーニング推しです。
銀座はメンテナンス中です。3月あたまに再開予定です。

静かにもらったもの

こんにちは、MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。

MAMEHICOの仕事のひとつに、食材のお買い物があります。
日々たくさん使う卵などは配達してもらっていますが、野菜や果物は、自分たちの足で買いにいくことが大半です。
神戸に来てから、お買い物用に電動自転車を買いました。
自転車のかごだけでは荷物は乗り切らず、両肩にカバンを担いで、坂の多い御影の街を走り回っています。

私はお買い物のときの店員さんとの会話の時間が好きです。
例えば、モーニングで使っているパンは、街のパン屋さんで買っています。
そのお店もMAMEHICO同様、少ない人数でやっているからか、毎回同じ方が出迎えてくれます。

「いつもありがとう」
「今日は寒いね」
「そうそう、こういう菓子パンもあるの」

そんな何気ない会話が、冷えた体にじんわりと温もりを与えてくれます。
季節限定のパンが目に映ると、思わず自分用にと、パンを買ってみたりして。笑
そうすると、家に帰ってもほっこりとした気持ちが続くのです。
これが、店で働く私にとって馴染みの深い光景となりました。

「そんな会話はめんどくさい。モノさえ手に入れば良いじゃない。」
そう言われると、私は「ほんとうにそうかな?」と思います。
ある意味、モノはお金を払えば手に入る時代になりました。
けれど、その会話や関係性は、ゆっくりと時間をかけないと手に入らない貴重なものだと思います。

これからもっと貴重なものになるのではと思ったのは、実家の田舎に帰省して、子どもの頃から利用していたスーパーに母とふたりで行った時のことです。
いざ会計と、レジに向かうと、セルフレジがずらり。
思わず「都会かよ!」とツッコミを入れてしまいました。
商品のバーコードをもたつきながら機械に読み込ませている母の姿を見て、なんとも言えない気持ちになりました。

人の多い場所ならいざ知らず、こんな田舎に大層な機械、本当に要る?
いや、むしろ。
人の少ない田舎の方が、どんどん機械が日常に入ってきて、人と接する機会もますます減っていく?
…まあ、そんな極端なことはないのかもしれませんが、想像は止まらず、ひとりで勝手に恐ろしくなっていました。

変わっていく時代を止めることはできないけれど、何を選んで生きていくかは自分で決められるはずです。
それなら私は、やっぱり人の気配がする方を選びたい。
モノのやり取りだけじゃない、人が持つ「優しさ」に触れることができる、そんなちょっとしたやり取りや眼差しを大切にしていきたいです。
そしてそこでもらったものを、MAMEHICOを通して、別の誰かに渡していきたいなと思っています。

さて、明日の買い出しでは、どんなやりとりが待っているのでしょうか。
六甲おろし吹き荒れる寒空の中、温かな出会いを期待して、今日も自転車に乗ります。