岩手からMAMEHICOに通っている(笑)、菊池幸恵です。
こちらのブログには、これが初投稿となります。
まずは自己紹介をかねて──
私は、シンガーソングライター・中島みゆきさんの大ファンです。
そのみゆきさんのプロデューサーであり編曲家でもある瀬尾一三さんが、じつはMAMEHICO三軒茶屋店の常連さん。
そして瀬尾さんと、MAMEHICOの店主・井川さんは、長年にわたり「ラジオ瀬尾さん」という番組を一緒にやっていました。
瀬尾さんといえば、日本の音楽界の大御所。
そんな瀬尾さんに対しても、井川さんは一切遠慮せず、ズバズバと物を言う──その率直なやりとりがなんとも小気味よくて、私はすっかりこの番組の虜になっていました。
話題は音楽に限らず、たとえば、夏になると瀬尾さんがレジ前から蚊取り線香を勝手に持ち出して、いつものテラス席に自分で設置していたという話や、好き嫌いの多い食生活に井川さんがあきれ気味にツッコミを入れる場面なども。
肩書きも立場も超えて、自由にぶつかり合うふたりの関係性が、とにかく心地よかったのです。
そんな瀬尾さんが通うMAMEHICO三軒茶屋店って、いったいどんなカフェなんだろう──そう思って訪ねてみたのが、私のMAMEHICOとの出会いのはじまりでした。
はじめてのMAMEHICOは、自然光がやわらかく差し込む静かな空間。
長テーブルの真ん中には、天井に届きそうな枝ものの花。
まるで誰かの家に招かれたような、けれどどこか凛とした空気が漂っていました。
注文したのは、アイコとクロカン。
銅のグラスに入ったアイコ、ガラスの器に盛られたクロカン。
添えられていたのは、柄の先までスプーン型になった、ちょっと不思議なスプーン。
「どっち側で食べるのが正解?」と少し戸惑いながら、「ま、いいか」と口に運んだそのクロカンに──私は完全にやられてしまいました。
キラキラと艶のある黒豆は、甘さ控えめでねっとりやわらか。
そして、大ぶりで半透明の寒天は、もっちりとした独特の食感。
「私がこれまで食べていたカチカチの寒天って、なんだったんだろう?」と、寒天への印象がまるごと覆された瞬間でした。
あのクロカンが、いま、「フルーツ白玉クリームあんみつ」として季節のメニューに登場しています。
みずみずしいフルーツ、もちもちの白玉、そして感動的においしいバニラアイス。
全部のせの贅沢仕様。
そして番外編。
「ももカン」も、大好きなメニューのひとつ。
生の白桃に寒天、バニラアイス、そして梅シロップ。
季節ごとにメニューが変わるのが楽しみで、遠く岩手から、MAMEHICOに通っているのです。
