花とともに空気が整う

みなさん、ごきげんよう。MAMEHICOの日野です。

お店にいると、季節の移ろいをいろいろな場面で感じます。
旬の食材、店内に差し込む光の加減、通りを行き交う人の服装。
そして、店内に飾るお花もまた、季節を映す大切な存在です。

「このお花たちは、お花屋さんにお願いしているんですか?」と聞かれることがあります。
実は、自分たちで買いに行っています。
いくつか行きつけのお花屋さんがあり、「今日はどんな花があるかな」と楽しみにしながら足を運びます。
産直で野菜を選ぶような感覚に近いかもしれません。

店頭に並ぶ花や枝ものを見渡し、なるべくその時期らしいものを選ぶようにしています。
花器や店内の雰囲気を思い浮かべながら「これが合いそう」と手に取り、全体の色味を見てバランスを整えていきます。
とはいえ、最後は「かわいい」と思ったものに手が伸びてしまうことも多いのですが。笑

飾ったお花の手入れは、つい後回しになりやすい仕事でもあります。
でも、お花は生き物。気づかぬうちに元気をなくしていることがあります。
それを見過ごしてしまうと、店内の空気までなんとなく淀んでくるように感じることもあります。
「ああ余裕なくしてたな」と、反省する瞬間です。

お花を新しくすると、空気がふっと入れ替わるような感覚があります。
目には見えませんが、清らかな風が通り抜けたように感じる。
お花を飾るという行為は、空間を整える大切な営みなのだと、そう思います。

ときどき「庭で咲いたので、よかったらどうぞ」とお客さまが差し入れてくださることもあります。
先日も、クラスペディア・グロボーサやスターアチス、フェイジョア、アベリアなどをいただき、店内が一気に華やかになりました。
飾りながら組み合わせを考える時間も楽しく、「こんなお花もあるんだ」と新しい発見につながります。

MAMEHICOの各店舗では、それぞれの場所に合わせてお花を飾っています。
ご来店の際は、その季節ならではのお花たちにも、ぜひ目を向けてみてくださいね。
お花の差し入れも大歓迎です。笑

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