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良い出会いのきっかけを

こんにちは、MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。

MAMEHICOで働く理由は、決してお金を稼ぐことだけではありません。
美味しいものを届けたい、ここで過ごす時間を楽しんでほしい、そんな思いを持って日々接客をしています。
よかったわ、と言っていただけたりすることが何より嬉しく、やりがいを感じています。
けれど、閉店後、レジを締めて売上を確認すると、「お金がなければお店は続かないんだ」という現実を突きつけられて、なんとも複雑な気持ちになります。

お店を続けていくためには、売上を作らなければなりません。
しかし、ただ売るのではなく、お客さまに喜んでいただきながら売上を伸ばす方法を考えたいと思っています。
飲み物だけのご注文よりも、デザートやお食事を一緒に頼んでいただける方が売上は上がります。
そのため、メニューをお持ちする際に「本日は季節限定の檸檬ケーキがございます。本当に美味しいのでおすすめです」と、一言添えるようにしています。
たったそれだけで、「では、それもお願いします」と、デザートをご注文いただけることがあります。

しかし、働き始めた頃は、この一言をなかなか口にすることができませんでした。
美味しいのは間違いない、自分たちが作っているからこそ自信を持って出せるデザート。
だけど、あえてこちらから「どうですか」というのは勇気がいることでした。
お客さまから「いえ、大丈夫です」と断られたらどうしよう。
傷つきたくない、自分を守りたい気持ちが接客に出ていたのかもしれません。

見かねた店長がこう声をかけてくれました。
「声かけすることを、お客さんに商品を押し売りをしていることだと思ってない?全然そうじゃないからね。
自分たちの声がけ一つで、お客さんが美味しいものに出会える機会に繋がるかもしれないんだよ。
最終的に決めるのはお客さんなんだから、それで断られてもいいじゃない。だから声かけ、してみてね。」

その言葉を聞き、はっとしました。私は「おすすめすること=売りつけること」だと思い込んでいたのです。
しかし、そうではなく、「こういうものがありますよ」とお伝えすることで、お客さまが「では、試してみよう」と思うこともある。
それは、MAMEHICOの味を知っていただくきっかけにもなる。そんな発想、まったくなかったのです。

イベントの集客も同じです。「ぜひお越しください」と声をかけることは、デザートをおすすめするのと似ています。
興味を持っていただければ、ご参加くださるかもしれません。
でも、断られるのが怖くて声をかけなければ、その機会すら生まれません。

いまでは声かけに対する印象も、随分と変わりました。
まだまだMAMEHICOに気づいていない人がたくさんいます。
ここには美味しくて、楽しいことがたくさんあります。
それをもっとたくさんの人に気づいてほしい。

お客さまに声をかけるときは、「良い出会いのきっかけを作るんだ」、MAMEHICOとお客さまをつなぐ仲人のような気持ちで接しています。
帰り際に「本当に美味しかったわ」と声をかけられると、よかったーと安心します。

もっと稼げるようになれば、明日も続けることができます。
もしかしたら関西にもう一店舗と増えていくかもしれない。
こんな夢を思い描くとワクワクしてきます。

水野知帆
Author: 水野知帆

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