みなさま、こんにちは。MAMEHICO東京メンバーの岩山有子です。
私はMAMEHICOのイベントでお客さんで参加するときと、出演者で参加するときと、そのときどきであります。
そういう参加の仕方ができるMAMEHICOにいることがとっても楽しいです。
…前回の続き。
その時、「諸行無常」という言葉が頭をよぎりました。
すべてのものは常に変化し、永遠に続くものは何もない――仏教の教えであり、よく耳にする言葉だけれど、こんな形でその意味を実感することになるとは思いませんでした。
人の命もまた自然の一部であり、いつかは終わりを迎えるもの。
頭では理解しているつもりでも、いざ自分の大切な人が目の前からいなくなると、その現実を受け入れるのは簡単なことではありませんでした。
それでも、この教えがあったからこそ、「人生には終わりがある」という事実を少しずつ、自分の中で整理することができたのかもしれません。
それでも、彼女との思い出が消えるわけではありません。
彼女の声や笑顔、何気ないやりとりのひとつひとつが、今も私の心の中に残っています。
彼女が吹いていた楽器の音色、みんなで集まった時に披露してくれたちょっとした寸劇、そのすべてが彼女らしさそのものだった。
そうした記憶を思い出すたびに、彼女が今でも私の中で生きているように感じます。
亡くなった人が完全に消えてしまうのではなく、私たちの心の中で生き続ける。
彼女が残してくれたものは、喪失の悲しみだけではなく、私がこれから生きていくための力にもなっているのだと、少しずつ思えるようになりました。
そして最後に、彼女の死を通じて私が強く感じたのは、「今を生きることの大切さ」でした。
私たちは、つい「未来は続いていくもの」だと考えがちです。
でも、実際にはいつ何が起こるかわからない。
だからこそ、今この瞬間を大切にしなければならないのだと、彼女は教えてくれたように思います。
彼女の生き方や、優しさを思い出すたびに、「いつか」ではなく「今」を大事にすることが、どれほど意味のあることなのかを考えるようになりました。
大切な人を失った悲しみが完全に消えることはありません。
でも、その人が残してくれたものを胸に刻みながら、私たちはそれぞれの人生を生きていくしかないのだと思います。
未来のことを考えすぎるのではなく、目の前の一日をどう生きるか。
喪失感と向き合いながらも、彼女の存在が教えてくれたことを忘れずに、これからも歩んでいきたいと思います。
