こんにちは、MAMEHICO神戸・御影スタッフの水野知帆です。
「ねえ、シホちゃん。
私もシホちゃんと同じくらいの息子がいるんだけど、仕事のことを聞くたびに『つまらない、もう辞めたい』って言うの。
働き始めたばかりなのよ? 今の子って、そう感じちゃうものなのかしら。」
あるお母さんの、ため息まじりの声を聞いて、私は2年前の自分を思い出していました。
MAMEHICOに入ったばかりの頃、掃除や後片付けといった地道な仕事を前に、私は焦っていました。
「これは誰にでもできる仕事なんじゃないか」
「いつまでこれを続けるんだろう」
今思うと、とんだ過大評価を自分でしていたのですが、目の前の仕事と自分の価値を比べては、勝手に落ち込んでいたのです。
そんなある時、神戸に来ていた井川さんに、思い切って聞きました。
「私は何を頑張ったらいいですか?」
カフェを巡って勉強しろと言われるのか、はたまた料理の特訓をしろと言われるのか。
返ってきたのは、予想もしなかった言葉でした。
「まず、肌をきれいにしてこい。すぐに皮膚科に行け。」
当時の私は、首まわりにひどい肌荒れがありました。
もう十数年その状態で、皮膚科に行っても治らないし、自分では見えない場所だし、もういいやと放置していました。
今さら良くなるはずがないと思いながらも、でもやってみようと、言われた通りに病院へ通い始めました。
本当に徐々にではありましたが、少しずつ良くなってくると、不思議とほかの変化も起こりました。
適当だったスキンケアを見直してみようとか、身なりを整えてみようとか、自分の「生活」そのものに目が向くようになったのです。
当時の写真を見返すと、今はまるで別人のように感じます。
思えば、あの時の私に足りなかったのはスキルではありませんでした。
「お客さまから自分はどう見えるのか」という視点。
そして何より、自分自身の生活を大切に扱うという、基本の部分が足りなかったのだと、今ならよくわかります。
井川さんからは、ほかにも「米をたくさん食べろ」とか、「家の掃除をしろ」とか、自分が予想していたこととまったくかすりもしないアドバイスをたくさんもらいました。
よく食べ、よく寝て、自分の機嫌を自分で取る。
そんなふうに生活を整えることができて初めて、目の前の仕事を楽しめるようになってきました。
これはどんなスキルよりも、働く私を助け、支えてくれたものだと思います。
お母さんの息子さんも、きっと今、仕事のやり方以前に、自分の整え方がわからなくて苦しいのかもしれません。
仕事を覚えるのは、もちろん大切です。
でもまずは、美味しくご飯を食べて、ぐっすり眠って、自分を大切にすること。
そんな当たり前の基礎を固める時期が、楽しく生きていくためには必要なのだと思います。
それを私は、20代でMAMEHICOを通して教わりました。
ラッキーだったと思います。
けれど同時に、もっと早く知りたかったという、少し苦い思いもあります。
どうか、これを読んでいる親御さんは、この大切さをお子さんに伝えてほしいですし、当事者である若い方は、1日でも早く自分の生活を整え始めてほしいと思います。

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