挑戦の毎日

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店スタッフの水野知帆です。

神戸・御影店は今年で3周年を迎えます。
私がお店で働き始めたのは1年前ですが、この1年だけでも怒涛の出来事の連続でした。
物販スペース「御影MINI」のリニューアルオープン。それに伴う、月替わりの食のフェア&イベントを企画・運営。
御影周辺で同じように商いをする人たちと共に作り上げた「御影オープンマルシェ」。
極め付けに、中身は変えずに価格を安くするという前代未聞の価格改定。

これら全てはお客さんにMAMEHICOのことを知ってもらい、来てもらうためのことでした。
その効果は実際、出ています。以前は稼ぎ時である週末ですら静まり返っていた店内でしたが、今は満席状態になり、外でお客さんが待っている、そんな日も増えてきました。
注文が沢山入り、食事やデザートの量が足りない!と急いで作り足すなんて時もありました。
一生懸命食事やデザートを仕込んでも、注文が入らずに泣く泣く捨てていた時と比べると、嬉しい悲鳴です。

この店の変化は、スタッフとして店で働く自分にも大きな変化を求めてきます。
お客さんが次から次へと訪れると、今までのペースでゆっくり仕事をしていては、お客さんをお待たせするばかりで、到底間に合いません。
そういう日に自分のできなさを痛感するのです。
そういうことが積み重なり、ある時のスタッフミーティングでついに、号泣してしまいました。

それはなぜかというと、1年働き続けて、出来るようになってきたなと、自分で思えるようになったタイミングだったからです。
ちょっと自信がついてきた。でもその次の日には、全然ダメだったということがわかって落ち込んでいました。
例えば、キッチン周りの仕事を任せてもらえるようになって、見た目も華やかに盛り付けられるようになったなと思ったプレートも、久々にキッチンに入った店長が見て、「お子様ランチでも作ってるのか!」とその盛り付けの量の少なさを注意されたり。
そういうことが重なりに重なった結果、悔しくて、閉店後、スタッフの前で泣いてしまいました。
今まで店で働いて、リニューアルオープンした御影MINIにお客さんが沢山来てくれて嬉し泣き、というのはあったのですが、ここにきての悔し泣きでした。

悔しい。決して手を抜いてやってるわけじゃないから、本当に自分の実力が、まだまだ理想と離れているんだという、この現実がまざまざと見えて、悔しいです。
それが良くなっていくには長い時間が必要だということを、頭では分かってはいるけど、それより先に店がなくなっちゃったら…と思うと、どうにかして少しでも早く良くしたいと思います。けど、実際できてなくて、悔しい。
泣いたこの日は音楽イベントがあり、たくさん注文が入って忙しかったのですが、変に焦ってコップを割り、片付けに手が取られて戦力にならないという…。
何やってんだ自分と、自己嫌悪に陥りました。
でも、気持ちは落ちず、前を向いています。

それは、お客さんからの反応があるからです。
この日のイベントの後、たまたまお客さんからこう言ってもらいました。
「檸檬ケーキ、持って帰れないですか?美味しかったから、家に来ている娘に買ってあげようかなって」 そういう声を直接聞けて、本当に嬉しかったんです。
美味しいものを自分の家族にも味わってほしいという人の温かさを感じたし、何より自分たちが作ったものを、こうやって喜んでくれる人がいるんだと分かって、嬉しかったんです。
こんな経験ができるのも、MAMEHICOで働いているからだと思います。
こういう声を聞くとですね、自分たちのお店の魅力は、もっとたくさんの人に届くはずだと、はっきりとしたデータはないけれど、そう思うんです。

だからもうとにかく、やらねば、やり続けなければ。
変化が続いている過渡期の今が一番きついけど、みんなで力を合わせられるよう、自分も成長していきたいです。

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