みんなで創る時間

こんにちは。MAMEHICO神戸・御影店長の渡辺 臣将(しげまさ)です。

いま、神戸のお店が、静かな高まりを見せています。
お客さまによる“お手伝い班”のおかげで、MAMEHICOの裏側に、人の温かさと笑顔がたくさん集まっているんです。

イベントの受付を手伝ってくれたり、洗い物を引き受けてくれたり、イベントや動画に出演してくれたり。
キッチンサポートをしてくれる方、小銭を両替して持ってきてくれる方などなど。
お客さんがカフェに来てくれるだけでなく、「手伝いたい」と思ってくれることで、この空間はぐっと生きものになるんだと、改めて感じています。

正直に言うと、僕はずっと「無償でお願いする」ことに後ろめたさを抱いていました。
人の時間や力をもらうのに、対価を払えないなんて、申し訳ないんじゃないかと。

でも、MAMEHICOを始めてから気づいたんです。
「それでも関わりたい」「ここを一緒に育てたい」と思ってくれる人たちが、本当にいる。
しかもその人たちは、ただ作業をこなすのではなく、笑顔や優しさを持ち寄って、場そのものを豊かにしてくれる。

その姿を目の前で見たとき、胸の奥に込みあげてくるものがありました。
『無償でお願いする』のではなく、『一緒に創る』という関わり方があるんだと、初めて理解したんです。
そしてそれこそが、MAMEHICOにとって何より大切な財産なんだと。

思い返せば、僕自身もそうでした。
コロナ禍のある時期、MAMEHICOで撮影された連続ドラマ『ノッテビアンカ』のエキストラとして参加したのがきっかけで、MAMEHICO代表の井川さんやお店のことを深く知るようになり、やがて神戸にお店を開く決意へとつながっていきました。
つまり『参加』が、ただのファンではなく「お店を一緒に創る当事者」に変えてくれるんです。

「神戸お手伝い班」は、そんな思いを共有できる、ゆるやかなコミュニティ。
メンバー同士が助け合い、支え合い、交流しながら、自分の居場所としてのお店を育てる場です。
専用のチャットグループでやり取りをしています。

そして、僕自身にも大きな支えがありました。
コロナ禍で僕たち夫婦が仕事を失った時、支えてくれたのはMAMEHICOのみなさんであり、東京のお客さんたちでした。
あの時に受け取った力やつながりがあったからこそ、今度は神戸で、その恩を返したいと思っています。

MAMEHICOというカフェを通して、コミュニティの力を神戸のみなさんに届けたい。
そういう思いで、僕は毎日お店に立っています。

もし「ちょっと関わってみたいな」と思っていただけたら、このブログをきっかけにご参加ください。
参加は無理のない範囲で大丈夫です。あなたのちょっとした「手伝いたい気持ち」が、MAMEHICOにとって大きな力になります。
お店でお会いできることも、お手伝いでご一緒できることも、どちらも心から楽しみにしています。

 

各店でメンバーと一緒に店づくりをしています。ちょっと手伝ってみたい方に、7つのお手伝い班をご用意しました。