こんにちは!MAMEHICO紫香邸スタッフの原幸子です。
わたしは、東京と群馬県桐生市を行き来し、紫香邸に通い、この場所を育てています。
紫香邸は、昭和初期に建てられた築90年の古民家です。
2022年夏、MAMEHICOがこの邸宅を、ご縁あって譲り受けました。
古い建物をそのまま残すのではなく、人が集い、食卓を囲み、語り合う「生きた場所」として再生すること。
それが紫香邸を譲り受けた動機であり、目的です。
そんな邸宅には、広いお庭もついています。
四季を通して楽しめるようにと、井川さんを筆頭に、庭づくり班と称して東京メンバーと地元の方々で、時間をかけて育ててきました。
先日、長い歴史を持つお屋敷にお住まいの方がご来店されました。
一通り店内を見渡したあと、
「お庭も、広いのによくお手入れが行き届いてるわね。
うちは雑草が背丈くらいに伸びてしまったので、3人がかりでお庭に入ってもらったのよ。
庭師が入ってるんでしょ?」
と尋ねられたので、「庭師は入れていないです」とお答えすると、目を丸くして驚かれました。
「紫香邸のお庭を整えてくださる方を募って、みんなで作っているお庭です」と、MAMEHICOの活動をお話ししました。
すると、
「それは、すごいわね。そこに集まる方たちの想いで風景は変わっていく。
いつの時代も、ここをよくしたい、居場所にしたい、というその熱意があるところはよくなっていく。
なんでも人に頼っていてはダメね。けれど私はもう歳だから、そこまでできない。
だから結局お金で解決するしかない。それは本当は寂しいことよ。
けれど、ここはそういう気持ちを持った仲間がいる。ほんとうに素晴らしいことですね」
とおっしゃってくださいました。
そのあとにいらした方も、
「随分キレイに管理されていますが、市の持ち物ですか?」
と仰られたので、「いいえ、私たちはうしろに大きなスポンサーや大企業があるわけではありません」
とお答えすると、本当に? という怪訝そうな表情をされました。笑
そういうことは多々あります。
そのくらい、「こんなに広い邸宅を、清潔に、整えながらどうやって維持しているのだろう」と不思議に思われる方は、思ったよりも多くいらっしゃるようです。
MAMEHICOという場所を居場所と感じて、現場で直接関わってくださる方、遠方からでも応援してくださっている方がいるからこそ、成り立っています。
こんなに情報が溢れている世の中で、MAMEHICOのお店を偶然でも見つけて、応援したいと気持ちを寄せてくださる方がいることは本当にありがたいことです。
やはりヒトとヒトのつながりや想いなくして、お庭もヒトも育ってはいかないな、と思います。
お陰様で、紫香邸のお庭作りのクラウドファンディングは、目標の半分を越えるところまで来ることができました。
たくさんの応援に支えられて、ここまで来ることができました。
クラウドファンディングの締め切りまで一週間ほどとなりました。
あとすこし。引き続きご協力いただけたら嬉しいです。
そして、四季の移ろいが美しい紫香邸のお庭を眺めながら、たくさんのことを語り合い、笑い合い、出会う、そんな居場所を一緒に育てていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします!

次回の庭遠足は、12/13(土)14(日)です。
【紫香邸をみんなで守り育てたい】
クラウドファンディング立ち上げました。



