お弁当は小さなおたより

こんにちは、MAMEHICO神戸・御影スタッフの池田さくらです。

つい先日、井川さんのラジオから、こんなお話が聞こえてきました。
——お弁当は、キッチンからお客さまへのお手紙。メッセージを伝え合うアイテムである。

…そうそう! そうなんです! それがまさに、お弁当作りの醍醐味。
私は大きく頷いて、とてもうれしくなりました。

蓋をとじてから、あけるまで。
それは、想いがそっと封じ込められて、誰かに届くまでの静かな時間です。

私には、17歳になるひとり娘がいます。
その娘がまだ幼いころ、私たち母娘でひとつのクマのキャラクターを生み出しました。名前は「くまたろう」。
瞳に小さな星を宿した、二等身のそのクマは、私たちのあいだだけに生きる存在で、ときどき日常のすき間にひょっこり登場します。

ある日から、お弁当の包みに、くまたろうの落書きとひと言メッセージを添えたメモ紙を、そっと忍ばせるようになりました。
遠足や運動会の日。
高校生になってからは、日々のお昼ごはんにも。

「がんばれ〜」
「今日はいい天気だね!」
くまたろうが、小さな吹き出しでささやきます。

娘はきっと、「またお母さん、こんなことして」と思いながらも、クスッと笑ってくれている。
そんな姿を想像して、私もつい、にやけてしまいます。
気づけば、ずいぶん長く続いている、母としてのささやかな習慣です。

MAMEHICOのお弁当もまた、食材選びやレシピの一つひとつに、つくり手の想いと背景があります。
それをお店のキッチンで表現する時間は、まるでお客さまに宛てて手紙を綴っているような、そんな静かでやさしいひとときなのです。

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木々の緑が日に日に濃くなってきましたね。
近頃いかがおすごしですか。
MAMEHICOでのひとときを楽しんでくださいね。
暑くなってきたので、今日はズッキーニの梅和えにしてみました。

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お届けするのは、そんなささやかなお手紙。
「ごちそうさま」のお返事がいただけたら、このうえないよろこびです。

 

MAMEHICO特製お弁当
各店にてご予約承っております。

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