故きを温(たず)ねて一覧

井川のブログ

特別じゃない自分

「お店のことを、考えれば考えるほど、やっぱり私はいない方がいいと思ってしまって身動きがとれないのです」っていうメールが届いた。スタッフからだ。 どうも「自分がいなくなれば、物事は解決する」って考えるやつが多い。「そもそも、自分なんてちっぽけな存在でしかない」という視点が、テレビを見ていても、広告を見

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神様の大掃除

MAMEHICOもね、毎日、朝から晩まで掃除です。神社のように掃除してほしいとスタッフには言ってますから、宗教団体だと思われるかもしれません。笑若い子に言うんですよ、「汚れたから掃除をするんじゃないよ、汚れないように掃除をするんだよ」と。 掃除って、つまり「お祓い」です。日々営業してたら、色んなヒト

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自然を信じる

常日頃、キレッキレのナイフが欲しいと思ってる。 ところが、ある朝起きると、玄関先に子供の頭ほどの石が「どでん」と置いてある。ん?誰が置いた?なんとなーく家に運び入れて、台所の隅に置いてみる。その日の午後、道を歩いていたら、なんと!!空から錆びた菜切り包丁が降ってきた。怖っ。あっぶねー。 どちらも望ん

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懐かしい未来

川崎、横浜で育ったボクは、雑木林で遊ぶのがとても好きな子供でした。明るく、整然と整備された林が子供の頃は、少し残っていて、その光景はとても美しかったのを覚えています。けれどいまはもう、子供の頃に見た雑木林は、どこにも見当たらなくなってしまいました。 淋しいなと思っていたところに、国木田独歩の『武蔵野

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ラッキョウの皮をむくように

6月初旬に漬けたラッキョウが、ほどよくいい感じになってきた今日このごろ。ボクが好きで毎年漬けていたラッキョウの甘酢漬けですが、今年は神戸・御影の売店で実施されている「カレー祭り」で販売することになりました。恩着せがましく言うこともないですが、このラッキョウ、実はすごく手間がかかってるんです。 まず、

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仕掛けるカフェになりたい

2005年、東京の三軒茶屋でマメヒコを始めた頃、3年間はほとんどお客さんは来てくれませんでした。明けても暮れても、ただ待つばかり。このまま潰れてしまうんだろうと、ため息の日々でした。 それから渋谷にお店を出したんですけど、そのときはさらにお客さんは来ませんでした。店の一部の電気を落として、縮小して営

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水のようなヒト

チェーン店のカレーライス屋さんがあって、それをフランチャイズ展開している会社の社長に、22歳のアルバイトの女性が就任したと、WEBニュースに載っていました。ボクはそのお店に行ったことがないのだけれど、その彼女のインタビュー記事を読んでいて、「おや、上善如水」と思ったんです。 なんでも。彼女は、高校生

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MAMEHICOの短所かつ長所

都会で育ってきたし、都会でカフェもやってますけど、ボクは自然や田舎が好きな人間です。 MAMEHICOがハタケマメヒコとして、北海道で10年以上も土いじりや農園作業をやってきたのも、ボクやボクの周りにも自然好きが多かったからでしょう。改めてそんなことを言うのは、自然が嫌いなヒトって意外なほど多いなっ

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知る面白さ

東京のMAMEHICOから、桐生に出かけるときは、関東平野をひたすら北上していくわけですが、ボクは横浜に住んでいるので、関東平野を北上するのは新鮮です。都心はどこまでも街が続くんですけど、大宮を過ぎたあたりになると、水田がパーッと広がってくる。それであれ?ってなる。 たしか学校では、関東平野を広く覆

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幸福寿司

ボクの周りの若いヒトが、こんなことを口にする。「就活で、あの会社に入れたら、絶対に幸せになれると思う」。絶対と断定しておきながら、思うと濁しているところがカワイイ。ほかにも、「ディズニーランドに行けたら超幸せ、ほかにも推しのライブで応援してるときも超幸せ」。 どうでもいいことだけど、銚子電鉄は「銚子

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